16世代、69年という長きにわたって販売されている歴史ある高級車の代名詞、トヨタ「クラウン」。長い歴史の中には時に「変わりダネ」と表現したくなるモデルも登場した。当時は普通であったが、今になって見てみると「?」なものから、当時から「?」なものまで、クラウンの変わりダネたちを今記事で一気に振り返ってみよう!!

※本稿は2024年7月のものです
文:永田恵一/写真:トヨタ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年8月10日号

■初代クラウン:米国輸出用左ハンドル車

トヨタ クラウン(初代・輸出用)

 クラウンの輸出モデルは21世紀以降のイメージがあるが、実は初代が米国に輸出されていた。いろいろな意味で結果は散々だったが、日本車にとっては大きな一歩だった。

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■2代目クラウンエイト:国産乗用車初のV8エンジン搭載車

トヨタ クラウンエイト(2代目)

 クラウンにおけるVIPカー。特に全幅の拡大が目立つのに加え2.6L・V8を搭載し、センチュリーにつながる存在でもあった。

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■3代目クラウンピックアップ:ピックアップトラックもあった

トヨタ クラウンピックアップ(3代目)

 今になると冗談のような存在なだけでなく、写真の2ドア1列シートの3人乗りに加え、荷台の短い2ドア2列シートの6人乗り仕様もあった。

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■11代目クラウンエステート:12年ぶりの新型ワゴン

トヨタ クラウンエステート(11代目)

 クラウンワゴンは8代目の改良版が12年間販売されたが、11代目でやっと当時の本流クラウンベースに移行。2.5L直6ターボも設定された。

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■11代目クラウンロイヤルサルーン マイルドハイブリッド:クラウン初のハイブリッドは超簡易型

トヨタ クラウンロイヤルサルーン マイルドハイブリッド(11代目)

 クラウン初のハイブリッドは現在のスズキのISGに近い超簡易的なもの。しかし、エンジン停止中にエアコンが使えるだけでも意義はあった。

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■11代目クラウンアスリートV:人気の「アスリート」第一弾は1999年登場

トヨタ クラウンアスリートV(11代目)

 近年のクラウンで大きな柱となったアスリートが登場したのは、トヨタにセダンの変わりダネが多かった11代目だった。

 11代目では2.5L直6ターボを搭載したアスリートVが設定されたのに加え、後期型ではモデリスタから300台限定で300psエンジン、パフォーマンスダンパーやX-REASといったヤマハチューンを施したアスリートVXも設定。

 アスリートが柱になって以来、クラウンはスポーツセダンというキャラクターも強めていった。

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■13代目クラウンアスリート+”Mスーパーチャージャー”:360ps/50.8kgmの凄いヤツ!

トヨタ クラウンアスリート+”Mスーパーチャージャー”(13代目)

 13代目のマイナーチェンジで加わった、3.5L・V6にスーパーチャージャーを与え、サスペンションも強化するなどしたモデリスタチューンのコンプリートカー。価格はベーシックな装備で約640万円とそれほど高くなかった。

 同様のコンプリートカーがあったマークXのように覆面パトカーに選出されずよかった!?

*   *   *

 クラウンは「保守的なクルマ」というイメージが強いかもしれない。しかし、現行のクラウンシリーズを筆頭に、ほとんどの世代で新技術の投入や大きな変化といった挑戦を行っており、変わりダネもそれなりにある。

 クラウンの変わりダネが存在するのも、トヨタにとって重要なクルマだからであり、少々大げさに言えば「生き残っていくため」という理由も小さくないのだろう。

 それだけにクラウンは変わりダネも含め、今後も将来が楽しみな日本車の一台だ。

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