いよいよ全貌が見えてきたCX-80。CX-60のストレッチ版と思いきや、実はそこに込めた思いは想像以上に大きかったぞ。超貴重な3列目シートSUVだけにこだわりの「ステップ」の詳細をお届けしよう。
文：ベストカーWeb編集部／写真：奥隅圭之
■3列目の設計にこだわるのがマツダの伝統
マツダはCX-8の時代から3列目を非常に意識してきた。ミニバンなどでも3列目は「エマージェンシーシート」として割り切っているケースも非常に多いのだが、安全性なども含めて限られたスペースで実用性のあるシートとして作ってきた。
もちろんCX-80についてもその伝統は捨てていない。なんと3列目のヘッドスペースがCX-8比で約30mmもアップしている。
編集担当は約190cmあるのだが、CX-8だと頭を横に傾けないと厳しかったものの、CX-80についてはまっすぐ前に向ける状態。公称値では170cmの乗員の着座を保証しているということで、足入れも改善してる。
左右のショルダースペースもCX-8の1296mmから1350mmに拡大され、2人の着座がより快適になっている。
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■今回のキモが乗降用「ステップ」なのよ
さらに今回の改良のキモとなるのが「ステップ」。2列目のシート後端から3列目に入る際にCX-8では足を隙間にズズズっと入れて、足をどうにかこうにかねじ込むという形だった。
しかしCX-80になり3列目に入る際の足掛かりとなるステップが増設された。また2列目シートにワンタッチで前方にスライドするボタンの設定もあり、指ひとつでスーッと2列目を移動できる。
これまで両手でかなり力の必要だった作業が不要になり、3列目へのアクセスは大幅に改善された。
このあたりはライバルとなるラージミニバンなどを研究したようにも思えるが、やっぱり3列目にこだわるなら必要な装備だ。
CX-80の3列目はCX-60との大きな差になるし、大きな武器でもある。だからこそ3列目のこだわりはやっぱり大事!!! ぜひ公道で乗ってみたい～。
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