フロンクスの発売が待ち遠しいスズキ。しかしスズキはインド市場にもう一つのコンパクトSUVを持っている。それがブレッツア。フロンクスとは別モノのカクカクボディで、まさにロッキー/ライズのスズキ版という感じ。詳しくお伝えしたい!
文:ベストカーWeb編集部/写真:スズキ
■もともとはエスクードの弟分だった!
ビターラといえばスズキ エスクードの輸出名だが、そのビターラに弟分がいることをご存知だろうか。そいつがブレッツァだ。
もともとブレッツァは、その名も「ビターラ・ブレッツァ」という名前で2016年にデビューした。インドでは全長4m以内だと税金が安くなるため、エスクードの小型版を作ってこのカテゴリーに投入したのだ。同時にこのクルマは、インドの現地法人マルチ・スズキが初めて自社開発したSUVでもある。
ビターラ・ブレッツァは、2017年にはインドのカー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、2020年にはトヨタからアーバンクルーザーという兄弟車がデビューしたりして存在感を示した。そのビターラ・ブレッツァが満を持してフルチェンジして送り出したのが、2020年に登場したブレッツァだ。
読んで字の通り、2代目からはビターラのネーミングが外れた。さらにエクステリアはよりエッジを効かせ、押し出し感のあるカクカクボディとなった点がトピックだ。フロンクスはクーペ感のある流麗なスタイリングだから、ロッキー/ライズの真のライバルはこっちじゃないかと思える。
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■現地価格は145万円! 日本で200万円はどう?
改めてブレッツァのボディサイズだが、全長3995mm、全幅1790mm、全高1685mm、ホイールベース2500mm。全幅が95mm広い点を除けば、ロッキー/ライズとほぼ同寸だ。
エンジンは1.5L直列4気筒+スマートハイブリッドという構成だが、現地の燃料事情を考慮し、ガソリンのほかCNGも使えるバイフューエル仕様となっている点はすごい。駆動方式はFFのみで、トランスミッションは5速MTのみ。
インテリアはどうか。フロントシート回りは、アンビエントライトも備えた現代的なもの。ダッシュボード中央には9インチの大型モニターが備わり、ヘッドアップディスプレイやワイヤレス充電ドック、360度ビューカメラなども搭載しているから不満はない。
というわけでいかがだろうか。個人的には、フロンクスを導入るするならブレッツァを持ってくればよかったのにと思えるほど、魅力度が高いと感じる。
現地でのブレッツァの価格は83万4000ルピー。日本円にして約145万円といったところ。インド仕様のままでは日本導入は難しいだろうが、ADAS系と6速ATを搭載すれば十分競争力はあるとみた。なんとか200万円程度で、市販してもらえないだろうか!
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