最近のスズキの自動運転への投資は目を見張るモノがある。その中でも特に、スズキの得意分野である軽自動車の自動運転はスゴイ。今回は、2016年創業のアメリカ企業「グライドウェイズ」が作る衝撃モビリティと折り畳み電動モペッドe-PO(イーポ)の2つを紹介していこう。

※本稿は2024年7月のものです
文:ベストカー編集部/写真:スズキ、グライドウェイズ
初出:『ベストカー』2024年8月10日号

■小さなクルマで輸送を変える!! 米スタートアップ企業「グライドウェイズ」に出資

小型電動車で新たな交通システムを構築するのに、スズキの力は強力な援軍となる

 日本の自動運転のスタートアップ企業、ティアフォー社との提携を強化する約1カ月前には、米国のスタートアップ、グライドウェイズ社への出資も決めていた。このあたりがスズキのダイナミックなところ。

 グライドウェイズ社は軽自動車並みの小型電動車両を専用レーンで隊列自動運転させる「個人用高速輸送システム」を開発する企業で、2016年に創業。

 コスト、運用台数を抑えながら、必要な時に必要な台数を効率よく走らせる新しい交通システムを構築しようとしている。そう聞くだけで、外部の人間でもスズキとの親和性の高さを感じるというものだ。

 この件に関するスズキの公式リリースでも、鈴木俊宏社長が「小さな車両と簡易なインフラによって世界中の交通問題の解決を図るグライドウェイズのミッションに共感しました。同社のソリューションの実現をスズキが培った小さなクルマ作りの技術によって加速させたいと考えています」とコメント。

 別記事でご紹介したティアフォー社との提携と同じく、スズキとグライドウェイズ社との組み合わせもまた強力なタッグになるということ。スズキの力が未来を作る!

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■折り畳み電動モペッドe-PO(イーポ)の公道走行調査開始

基本的には電動アシスト自転車だが、フル電動走行モードもあって電動バイクのようにも使える

 スズキとパナソニックが共同開発し、ジャパンモビリティショー2023に出展していた折り畳み式の電動モペッド(ペダルがついたオートバイ)「e-PO」の公道走行調査を開始した。50cc以下の原付一種の届出を行い、ナンバーを取得したことで公道走行が可能となった。静岡県浜松市を中心に行うという。

 リアルワールドで使うことで見えてくる課題を見つけ出し、製品化に向けて改良を施すことが目的。5台のe-POを走らせるというから、浜松周辺で目撃できるかもね!

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