アイデアが光る秀作「カーアクセサリー」を厳選して紹介している当連載。今回は、トヨタ純正ディスプレイオーディオ搭載車で動画系コンテンツを多彩に楽しめるようになる新機軸アイテムを紹介する。さて、これが新機軸であるのはなぜなのかというと……。

まずトヨタ純正ディスプレイオーディオでは、動画系コンテンツを楽しみにくい場合が多い。

これらはApple CarPlayとandroidauto(以下、CarPlay)に対応しているので、スマホアプリを車内で便利に活用できる。しかし、ナビ以外の映像系アプリには非対応だ。またHDMI入力端子はおろか外部映像入力端子も装備されていない場合が多いので、外部映像プレーヤーを接続しにくい。

とはいえ、やりようはある。これまで選択肢は大きく2つあった。まず1つ目は、「車載用Android端末」を使うという方法だ。これを用いれば、その中に格納された動画系アプリがCarPlay対応機で楽しめる。ただし、「車載用Android端末」は本体価格が案外高い。そこが難点だ。

次いで2つ目の選択肢は、外部映像入力端子を外付けするという方法だ。加えて「HDMI変換アダプター」も導入すれば、スマホのミラーリングを行える。しかし、取り付けが少々手間取る。ディスプレイオーディオの裏側にアクセスする必要があるからだ。またテレビキャンセラーも必要で、トータルでのコストがそこそこかかる。

『Smart Car Player Input』を使えば、デジタル映像機器をCarPlay対応機にCarPlay接続できるようになる。

そこに新しい選択肢が加わった。それがここで紹介する、「Kashimura(カシムラ)」の『Smart Car Player Input(KD-256)』(価格:オープン、実勢価格:1万7800円前後)だ。

当機は、デジタルデバイスをCarPlay接続できるようにする変換アダプターだ。例えば当機のHDMI入力端子にスマホを接続し、当機をCarPlay対応機にUSB接続すればミラーリングを行える。

しかもCarPlay接続なので、テレビキャンセラーは必要ない。CarPlay対応機は動画を映しているという認識は持たず、対応アプリが繫がっているという認識となるからだ。

そして当機は導入のハードルが低い。本体自体の価格が比較的に手頃で、他のアイテムも必要とせず、取り付け工賃もかからない。

なお当機には、細かな工夫も多々盛り込まれている。コネクターを付属するので、USB-AとUSB-Cの両方に使える。また純正のカーナビゲーションの使用中にはバックグラウンド再生が可能だ。そしてUSB-Aポートを装備し最大1Aの電力を供給できるので、Fire TV Stickを接続する際には当機にて電源を取れる。

いかがだろうか。トヨタ車に乗っていて動画を観られるようにする手段選びに迷っていたら、これの導入を検討するのは大アリだ。参考にしてほしい。

今回は以上だ。次回以降も気の利いた「カーアクセサリー」を厳選して紹介していく。お楽しみに(記事中の価格はすべて税込。実勢価格は編集部調べ)。


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