ピレリは、電動車専用タイヤ「Elect」が2019年の発売以来、500以上の認証を取得した、と発表した。
このタイヤはEVやプラグインハイブリッド車(PHEV)の特性を向上させる技術を備えている。このマイルストーンは、ピレリがEVセグメントでのリーダーシップを確立していることを示しており、プレミアムおよびプレステージカーメーカーの7割がピレリのタイヤを選んでいる。
ピレリElectタイヤを使用するドライバーには、いくつかの利点がある。まず、低転がり抵抗によりバッテリーの航続が最大50km延び、年間最大150ユーロの充電コストを節約できる。また、革新的なコンパウンドにより高トルクの電動モーターに対応するためのグリップ力が向上し、強化された構造によりEVの重量に耐えることができる。これらの特長により、タイヤの摩耗が最大20%減少する。さらに、Elect技術は車内の音響快適性を最大20%向上させ、内燃エンジンがないことによる静粛性をさらに高める。
ピレリのElect技術は、ポルシェ『タイカン』の初代P Zeroでデビューし、現在ではピレリの主要製品ファミリーに統合されている。P Zeroファミリーは、プレミアムおよびプレステージカーメーカーがスポーティなモデルに最も純正装着されているタイヤで、高性能とEV・PHEVに必要な快適性と効率を兼ね備えている。この技術を採用したサイズは全体の30%以上を占め、次いでSUV向けのスコーピオンレンジ、セダンやCUV向けのチントゥラートレンジが続く。
Elect技術は冬用タイヤの22%、オールシーズンタイヤの17%にも採用されており、低温時の安全性と多用途性を提供しながら、騒音低減と転がり抵抗のメリットをもたらしている。
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