「エンジン車は販売禁止になる?」などと言われていたが、実際はICE(内燃機関)とEVは共存することになりそうだ。ならば今しばらく素敵なエンジン車を楽しもう。というわけで、ユニットごとに今買いたいクルマを吟味してみる。ここでは、ホンダ、スバル、マツダ、スズキを見ていこう。

※本稿は2024年7月のものです
文:伊達軍曹/写真:ホンダ、スバル、マツダ、スズキ、トヨタ
初出:『ベストカー』2024年8月10日号

■HONDA K20C

7000rpmまでぶん回せる近年最高の直4

 出力と損失のバランスがとれたスクエアシリンダーで、背圧抵抗を嫌い、あえてシングルスクロールターボを採用。それをVTECで7000rpmまで回し、圧倒的なトルクを発生する。

ホンダ シビック TYPE R 新車価格:499.73万円 中古車相場:590万~750万円

 先代とエンジン型式は同じだが、レスポンスは向上。現在、新車は注文停止中。

■SUBARU FA24

プラス400ccの余裕とターボで、怒涛のパワーとトルクを実現した水平対向ユニット

 FA20型水平対向4気筒を400cc拡大。高回転域でトルクとパワーを持続させる技術は、筒内噴射とポート噴射を併用するダイレクトインジェクション「D-4S」が要となっている。

スバル WRX S4 新車価格:447.7万~502.7万円

 WRX S4と、ステーションワゴン版であるレヴォーグのSTI Sport Rは最高出力275psのターボ付きFA24搭載。

スバル BRZ/トヨタ GR86 新車価格:291.6万~381.7万円(写真はトヨタ GR86)

 スバル BRZとトヨタ GR86は自然吸気のFA24。先代のネックだったトルク不足が解消された。

■MAZDA P5-VP(RS)

FRライトウェイトのため専用パーツを採用。俊敏なレスポンスが魅力

 すべてはFRライトウェイトスポーツのために。鍛造クランクシャフトや軽量フライホイール、専用設計の排気カムシャフト、短縮されたインマニ等々により、スポーツカーに大事な鋭いレスポンスを獲得した。

マツダ ロードスター 新車価格:289.85万~367.95万円

 2023年10月の改良で最高出力が4ps強化され、効率化も図られたことで、それまで以上に伸びやかな回転感覚が堪能できる一台に。

■SUZUKI K14C

「1.4Lで充分!」と思わせてくれる名作ターボユニット

 各シリンダーに7つの噴射口を持つインジェクションノズルを配置した直4、1.4Lターボ。シングルスクロールターボは「ノーマルクローズ制御」でタービン回転数を高く保ち、過給応答性を向上させる。

スズキ スイフトスポーツ 新車価格:216.48万~228.91万円

 トルクフルなK14Cと高剛性ボディは最高の組み合わせ。まだ新車が買える。

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