オペルの英国部門のボクスホールは8月28日、SUV『フロンテラ』新型のEVとハイブリッドを同一価格で販売すると発表した。これは、英国の自動車市場で初めて、EVとガソリン車の価格差を解消する試みだ。

現在、市場全体でのEVとガソリン車の平均価格差は31%に達している。しかし、新型フロンテラでは、EVとガソリンハイブリッドのベース価格を2万3495ポンド(約450万円)に設定した。ボクスホールのマネージングディレクター、ジェームズ・テイラー氏は「ボクスホールは、EVへのアクセスを民主化するためにリードしている」と述べた。

新型フロンテラは、48V技術を搭載したガソリンハイブリッドと、スムーズなEVパワートレインの2種類が用意される。ハイブリッドモデルは、1.2リットルの3気筒ターボチャージャー付きガソリンエンジンと21kW(28hp)の電動モーターを組み合わせたもので、CO2排出量を削減する。ハイブリッドのエンジンは100hpと136hpの2種類があり、それぞれ205Nmと230Nmのトルクを発生する。

ボクスホール(オペル)・フロンティア新型

一方、同じベース価格で販売される新型『フロンテラ・エレクトリック』は、113hpの電動モーターを搭載し、44kWhのバッテリーで186マイル(WLTP暫定値)の航続を実現する。100kWの急速充電器を使用すれば、20-80%の充電がわずか26分で完了する。2025年からは、248マイルの航続を持つ「ロングレンジ」バージョンも登場する予定だ。

さらに、ボクスホールはFree2move Chargeを通じて、EVへの移行をさらに容易にする「Plug & Go」オファーを用意している。Octopus Energyとの提携により、顧客は無料のOctopus Energy Ohme Proウォールボックスとインストールを選択できる。また、テスコとの提携により、1年間の無料充電クレジットも付帯している。

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