2025年に第1号車「アフィーラ」を発売予定のソニー・ホンダ・モビリティに新たな動きがあった。アフィーラに続く次世代車は、ホンダの「ゼロシリーズ」とプラットフォームを共用化するようだ。似て非なる道を歩むとされてきた両社の思惑は!?

※本稿は2024年8月のものです
文:角田伸幸/写真:ベストカー編集部、ホンダ
初出:『ベストカー』2024年9月10日号

■別の道を歩むスタンスから一転、プラットフォーム共用へ

2025年の市販が予定されるアフィーラ。これ以降はホンダゼロシリーズの車台を用いる

 2025年に、第1号車「アフィーラ」を発売予定のソニー・ホンダ・モビリティ(SHM)。このところニュースに乏しかったが、どうやら製品戦略の合理化に取り組んでいたようだ。

 日本経済新聞によれば、SHMの次世代車はホンダの新世代EV「ゼロシリーズ」とプラットフォーム(車台)を共用する。2026年発売のクルマから始めるという。

 これまでSHMとホンダは似て非なる道を歩むとされてきた。それが一転、車台を共用することになったわけだが、おそらくSHMは、初代アフィーラの開発を通じて、プラットフォーム開発にかかる莫大なコストを、改めてソフトウェア開発に注ぎ込むべきだと判断したと思われる。

 これまでアフィーラは、いわゆるSDV(ソフトウェア定義型車両)の先駆者を目指していた。ところがファーウェイやシャオミに代表される中国勢のソフトウェアの進化が速すぎ、いっそうのテコ入れが必要になったのではなかろうか。

 車台は費用1000億円ともいわれるハードウェアの要。その資金をソフトに注いで、クルマの概念をひっくり返してほしい。

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