20213年7月17日にマイナーチェンジを果たしたスズキ スイフト。エネチャージをはじめ、全方位にえげつないと言っていいほどの進化を遂げたその内容をチェック!(本稿は「ベストカー」2013年8月26日号に掲載した記事の再録版となります)
文:編集部
■1.2Lクラスとしてはトップの燃費をマーク
まぁしかし、スズキというメーカーは「ヤルときはヤル」というかヤルと決めたら素早い。
スイフトのエンジンを改良してさらにエネチャージをはじめとした低燃費化技術を搭載。JC08モード燃費=26.4km/Lを実現して、1.2Lクラスとしてはトップの燃費をマークしたのだから恐れ入る。
これ、従来の21.8km/Lから約21%もの向上である。さらに全グレードにEPS(姿勢制御システム)が標準装備化されている。
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■ハイコンプ「デュアルジェットエンジン」搭載
K12B型直4エンジンを大改良。低フリクション化は当然のことながら、さらに驚きなのが燃焼室をコンパクト化し、ピストン頭頂部形状の最適化などにより、従来の圧縮比11を12に高圧縮化して高効率を追求し、燃費を高めたということ。
通常、圧縮比12というとハイオク仕様となるのだがそこはスズキ、レギュラーガソリンでハイコンプ化を実現している。
そのキモが各シリンダー2本のインジェクターを燃焼室近くに配置した「デュアルジェット」。
効率よくシリンダー内部に燃料を拡散、気化させることが可能となり気化熱で燃焼室温度を下げるのだ。
また、ピストン裏側に直接オイルを噴射して温度を下げる「ピストンクーリングジェット」(←これは昔、油冷エンジンのバイクGSX750Rでもやっていた技術)などで燃焼室温度を下げノッキングを抑制。
水冷クールドEGRなども効果的に機能している。
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■エネチャージをはじめとする低燃費化技術満載
これに加えてワゴンRで実用化したエネチャージ、エコクールといった低燃費技術をキッチリと搭載し低燃費化をバックアップ。アイドリングストップも減速時13km/h以下で作動する最新タイプを搭載する。
これらはグレード名に「DJE」が付けられたモデルに搭載されるが、デュアルジェットエンジンに限ればRSとXSの4WD車にも搭載される。
価格はXS-DJEが160万8600円でXSに対し11万7600円プラスとなっている。
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■攻勢を仕掛ける武器は「新エンジン&エネチャージ」
エネチャージは減速時のエネルギーを回生しリチウムイオン電池にため、加速時などにオルタネーター負荷を低減する技術。
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■低燃費と力強い走りを両立する「デュアルジェットエンジン」
レギュラーガス仕様のまま圧縮比を12にまで高めた「デュアルジェットエンジン」。ノッキング対策のための燃焼室温度低減が技術のキモ。
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■スズキ スイフト XL-DJE(2WD)主要諸元
・全長:3850mm
・全幅:1695mm
・全高:1500mm
・ホイールベース:2430mm
・車重:1000kg
・エンジン:水冷直列4気筒
・排気量:1242cc
・最高出力:91ps/6000rpm
・最大トルク:12.0kgm/4400rpm
・JC08モード燃費:26.4km/L
・価格:148万4700円
(写真、内容はすべてベストカー本誌掲載時のものです)
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