日本では2020年7月にセダンのレガシィB4の販売を終了し、日本国内向けレガシィは31年の歴史に幕を下ろした。そして、スバルの北米部門は、2025年春をもってレガシィセダンの生産を終了すると発表した。アウトバックは今後も生き残っていくことになるが伝統のレガシィの名はなくなるのだろうか?

文/ベストカーWeb編集部、写真/スバル・オブ・アメリカ

■北米でもレガシイの名はなくなってしまうのか?

レガシイセダン2025年モデル

 日本のスバルファンなら、2014年6月をもって生産終了となった「レガシィツーリングワゴン」、そして2020年7月に生産を終了した「レガシィB4」の存在は、まだ記憶になかに残っているだろう。

 日本仕様のレガシィツーリングワゴンはレヴォーグがその役を担い、販売不振で歴代が出る度になんとか生き残ろうと模索してきたが、クロスオーバーSUV、レガシイアウトバックだけが孤軍奮闘している状況だ。

  いっぽう、北米市場のレガシイは1989年にデビュー。インディアナ工場で製造された初めてのスバル車となった。現行モデルは2019年2月に登場した7代目でスバルグローバルプラットフォームを採用し、ドライバーモニタリングシステムなどアイサイトを採用し、安全性能が高く評価されている。

 レガシィの6世代の合計は北米で130万台以上の販売を記録し、スバルラインナップのなかで最も長く続いているモデルとなる。代を追うごとにサイズが拡大され、北米市場がメインターゲットとなっていった。

やはりセダンは厳しかったか……

経営のことを考えると理解できるが、やはり日本のメーカーなのだから日本市場を重視してほしかった。私たちのレガシィツーリングワゴンも日本になき今、アウトバックやレヴォーグにレガシイの魂は受け継がれている。

 ここに来てなぜレガシィの生産を終了することになってしまったのか? スバルによれば「乗用車からSUV、クロスオーバーの市場の以降と、スバルの電動化への移行のため」としている。

 スバルは2028年までに8車種のEVを生産すると発表しているが、時代の流れは止められないということか。ただ、アウトバック(日本名はレガシイアウトバック)は何のアナウンスも流れていないことから、継続して販売すると思われる。

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