日本の自動車市場において、Cセグメントのハッチバックは実用性と走行性能のバランスが取れた人気のカテゴリーである。街中での取り回しの良さと、長距離ドライブにも適した快適性を兼ね備えたこれらの車種は、個人使用はもちろん、レンタカーとしても広く利用されている。
今回はスバルの『インプレッサ』とマツダの『マツダ3』を比較する。今回比較するモデルでは、両モデルとも、4WDシステムとハイブリッドバッテリーを搭載、かつ上級グレードを取り上げ、それぞれの特徴や性能を詳しく見ていく。
◆外寸比較
スバル・インプレッサ
全長:4475mm
全幅:1780mm
全高:1515mm
ホイールベース:2670mm
最小旋回半径:5.3m
マツダ3
全長:4460mm
全幅:1795mm
全高:1440mm
ホイールベース:2725mm
最小旋回半径:5.3m
インプレッサはより実用的で乗り降りのしやすい高めのボディを採用していると言えるのに対し、マツダ3がよりスポーティーでスタイリッシュな低いボディを採用し、長いホイールベースで室内の快適性を確保していると言える。
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◆エンジンスペック
スバル・インプレッサ
原動機型式:FB20
種類:水平対向4気筒16バルブデュアルAVCS直噴
総排気量:1995cc
エンジン最高出力:107kW(145PS)/6000rpm
エンジン最大トルク:188Nm(19.2kgfm)/4000rpm
モーター最高出力:10kW(13.6PS)
モーター最大トルク:65Nm(6.6kgfm)
マツダ3
原動機型式:PE-VPH型
種類:水冷直列4気筒DOHC16バルブ
総排気量:1997cc
エンジン最高出力:115kW(156PS)/6000rpm
エンジン最大トルク:199Nm(20.3kgfm)/4000rpm
モーター最高出力:5.1kW(6.9PS)/1800rpm
モーター最大トルク:49Nm(5.0kgfm)/100rpm
スバル・インプレッサは特徴的な水平対向エンジンと強力なモーターを組み合わせた独自のアプローチを取っており、低速域での性能や燃費性能に強みがありそうな一方、マツダ3は従来型のエンジン構成ながら、高い出力を実現し、モーターはあくまでアシスト的な役割に徹している印象だ。
◆燃費
スバル・インプレッサ
WLTCモード:16.6km/L
市街地モード:13.4km/L
マツダ3
WLTCモード:15.9km/L
市街地モード:12.3km/L
スバル・インプレッサの方が燃費性能で優位に立っている。特に市街地走行での差が顕著であり、これは強力なモーターを持つハイブリッドシステムの効果が表れていると考えられる。
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◆価格
スバル・インプレッサ
299万2000円
マツダ3
307万3400円
8万円強の価格差は、この価格帯の車を検討している購入者にとって必ずしも決定的な差ではないかもしれない。むしろ、デザイン、ブランドイメージ、走行フィール、内装の質感などの主観的な要素が選択の決め手となる可能性が高いと思う。
インプレッサは、発売からまだ1年の為、最新の技術と燃費性能で優位に立ち、マツダ3は熟成された車両改良、競合車を圧倒する内装の上質感を提供する。価格差や走行フィールの違いも考慮すべき点だが、最終的にはデザインやブランドイメージが購入者の選択に大きく影響するかもしれない。
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