スーパーGTで、ル・マンで、数々の名勝負を演じてきたNISMO。世界のモータースポーツに興奮を巻き起こしてきたこの名門が、創業40周年を記念してレセプションを開催したぜ!

文:ベストカーWeb編集部/写真:小林岳夫、ベストカーWeb編集部

■追浜ワークスと大森ワークスを統合して1984年に発足

横浜の日産本社ギャラリーに飾られた歴代のNISMOレースカー

 2024年9月17日、日産のモータースポーツ活動やカスタムパーツなどを手がけてきたNISMO(ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル)が創業40周年を迎え、横浜の日産本社ギャラリーで記念イベントが開かれた。

 そもそもNISMOが誕生したのは、1984年の同じ9月17日。当時の日産には、ワークス活動を行う特殊車両実験課(いわゆる「追浜ワークス」)と、ユーザーのモータースポーツを支援する宣伝三課大森分室(いわゆる「大森ワークス」)が存在したが、これらを統合する形で誕生した。

 以来NISMOは、ツーリングカーや耐久レースといったさまざまな分野で華々しい活躍を演じるいっぽう、270Rに始まる数々の傑作コンプリートカー、ロードカーを送り出してきた。

 2022年4月には、車両カスタマイズを行うオーテックジャパンと経営統合を行い、現在は日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社のNISMO事業部として活動を行っている。

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■NISMOを彩ったレジェンドたちが集結!

NISMOを支えるレジェンドが勢ぞろいした

 日産本社ギャラリーで開かれた記念レセプションには、NISMOの歴史を彩ったさまざまなレジェンドたちが駆け付けた。スーパー耐久未来機構(STMO)理事長として、なんとトヨタの豊田章男会長までお祝いに駆けつけるサプライズ付きだ。

 スピーチに立った日産モータースポーツ&カスタマイズの片桐隆夫社長は、次の40年もワクワクを提供すると語り、「間もなく欧州で発売されるアリアNISMOを皮切りに、北米中東でもNISMOの知名度を高める。次の50周年を目指して、優れたNISMOのロードカーを皆様に提供し、日産をより好きになっていただくよう努力する」とコメントした。

 その後には、長谷見正弘さん、星野一義さん、近藤真彦さん、千代勝正さん、高星明誠さん、日産フォーミュラEのチーフパワートレインエンジニアの西川 直志さんが集まってエピソードトークセッションが開かれた。

 その中で近藤真彦さんは、日産マーチでフレッシュマンレースにデビューしたのがNISMO創業と同じ1984年だったとのこと。「90年に(NISMO創業社長の)難波社長とル・マン24時間レースの応援に出かけ、ジャコバン広場でスタッフにジャンパーを借りて記念写真を撮った。その数年後、『近藤真彦』と名前の入った自分のジャンパーを着て同じ写真を撮ったときは、夢のようで泣きそうになった」と語った。

■12月1日には富士スピードウェイでNISMOフェスティバルも開催!

激レアのNISMOコンプリートカーも日産本社ギャラリーで見られる

 日産ではNISMO40周年を記念して、さまざまな催しを企画している。ネットでは「NISMO40周年記念サイト」が楽しめるし、本社ギャラリーでは10月15日まで、NISMOが手がけたレーシングカーやコンプリートカーを眺められる。

 さらに12月1日に富士スピードウェイで開かれるNISMOフェスティバルでは、NISMOブランド40周年をテーマとした多彩な出し物が実施されるという。

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