フォルクスワーゲンは9月23日、ドイツの定番料理であるカレーソーセージ用に開発した特製ケチャップを米国で限定販売し、即完売となった、と発表した。

フォルクスワーゲン・オブ・アメリカは、「VWゲヴュルツケチャップブランド」として知られる調味料を、米国の公式グッズ販売サイト「ドライバーギア」を通じて販売。同社の部品番号00010 ZDK-259-101として登録されているこの商品は、発売後すぐに完売したという。

VWといえば自動車メーカーとして有名だが、実は数十年前からドイツ国内の工場従業員向けに食品も提供している。その代表格が1973年に誕生した「VWカレーソーセージ」で、このソーセージに合わせて1996年に開発されたのが今回のケチャップだ。

VWがカレーソーセージ用に開発した特製ケチャップは、他の部品同様に「部品番号」が割り当てられている

カレーソーセージのレシピは極秘とされ、一部の関係者しか知らないという。通常、このソーセージは小さく切って器に盛り、特製ケチャップをかけて食べる。

今回の米国での販売は、VWの熱心なファンの一人であるジェイミー・オア氏の行動がきっかけとなった。オア氏は長年、ドイツのVW本社を訪れる度にこのケチャップを土産として持ち帰り、ファンの集まりで配布していたという。

フォルクスワーゲンは現在、米国進出75周年を記念して様々なイベントを展開中。その一環として、オア氏のようなファンの声に応え、このケチャップの米国販売に踏み切った形だ。

なお、2024年10月5日にロサンゼルスで開催される世界最大級のグルメチェーン食品フェスティバル「チェーンFEST」でも、このケチャップが特別販売される予定だ。

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