日野自動車は9月30日、同社の路線バス『ブルーリボン』『レインボー』『ブルーリボン ハイブリッド』に使用されている一部の部品に、日本自動車工業会の自主取り組み目標に準拠した自社基準を上回る環境負荷物質(カドミウム、六価クロム)が含まれていた、と発表した。
日野はこの問題を受け、同社のWEBサイトを通じてサービスキャンペーンの案内を実施した。対象車両を所有する顧客や利用者に対し、多大なる心配と迷惑をかけたことを謝罪している。
通常の車両運用範囲では、乗員・乗客および整備担当者の人体への影響はないとされているが、速やかに代替部品へ交換し、回収した部品を適切に処分することで環境への影響防止に努めるとしている。なお、現在生産・販売している車両については、すでに部品の切り替えが完了している。
また、カタログやWEBサイトの車種別環境情報において、「環境負荷物質削減」の項目で基準を達成していないにもかかわらず、「自工会自主目標達成」と不正確な記載があったことも明らかにし、重ねて謝罪している。
日野は今後、調達部品における環境負荷物質の有無をより厳格に確認することで、再発防止を徹底していく方針を示している。
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