ダイハツは10月2日、滋賀県野洲市にて一般社団法人やす地域共生社会推進協会(以下、やす共)へ「福祉介護・共同送迎サービス『ゴイッショ』」の運行管理システム等の提供を開始した、と発表した。

やす共はこのシステムを用いて、10月1日より「ゴイッショやす」として、市内8つの介護施設等で共同送迎サービスの正式運行を開始し、これに伴い10月2日に野洲市健康福祉センターにて出発式を行った。

ダイハツはこれまで、「少子高齢化」や「地域活性化」といった社会課題の解決に向けた取り組みとして、福祉介護領域における新たなモビリティサービス「ゴイッショ」を展開してきた。このサービスは、複数の通所介護施設での送迎業務を外部に委託し、共同運行することで効率化を図り、介護人材不足の解消と高齢者の移動手段確保を支援するための仕組み。2022年4月から全国の地方自治体向けに提供開始し、今回の正式運行は香川県三豊市に次いで2自治体目となる。

2023年度からダイハツは野洲市とともに、共同送迎サービス導入の検討を行ってきた。野洲市とやす共及びダイハツで、ゴイッショの実証実験を2023年9月20日から2023年11月11日まで実施し、負担軽減の実現性と、送迎をしていない日中の空き車両の活用、運営体制に関する最終確認を行ってきた。

今回の正式運行では、やす共が運営・運行主体として、市内の介護施設等の送迎業務を集約し、一か月あたり延べ940人の送迎を計画している。また、ゴイッショを活用した共同送迎サービスとしては初めて、日中の空き車両を活用した、ショッピングセンター等への送迎による買い物支援サービスを、10月中旬以降、市内の介護予防・日常生活支援総合事業のサービス利用者へ提供していく予定だ。

ダイハツは今後も「ゴイッショ」をはじめとした、地域社会に貢献できるサービスの提供を通じ、顧客の生活を豊かにするモビリティ社会の実現を目指して、「モノづくり」と「コトづくり」の両輪で取り組んでいく。

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