今年上半期(1~6月)に発生したスマートフォンなどの携帯電話使用中の交通死亡・重傷事故の合計件数が、自動車・自転車ともに過去最多となったという。

警察庁の集計で判明したもので、きょうの産経が総合面に「ながらスマホ 事故上半期 車・自転車ともに最多」などと取り上げている。また、高齢ドライバーによるブレーキとアクセルの踏み間違い死亡事故も前年同時期から3倍近くに急増。「『ながら運転』はブレーキの誤認と並び、事故撲滅に向けた2大課題だ」(警察幹部)とも伝えている。

警察庁によると、今年1~6月に発生した携帯電話使用中の自動車の死亡事故は14件、重傷事故は44件となり、合わせて58件は統計を取り始めた2007年以降で最多を記録。特に2020年以降、増加傾向となっているようだ。

携帯電話の使用目的ではいわゆる「通話」の死亡事故はわずか1件、重傷事故も4件に過ぎずないものの、大半が「メールや動画、静止画など画面を見るため」だったと指摘。

また、携帯電話使用中の自転車の死亡・重傷事故も今年1~6月には18件発生し、同じく統計が残る2007年以降の各年同期比で最多。目的別では「通話」が3件に対し「画面(を見るため)」が15件と、自動車と同じ傾向を示したという。

「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」とは、飲酒運転防止の有名な交通安全スローガンだが、「ながらスマホ」の場合は、「(画面を)見るなら乗るな、乗るなら見るな」という標語になるのかもしれない。

2024年10月3日付

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