世界的にEVの普及が加速する中、EV充電器に注目が集まっている。3月末、東京ビッグサイトで開催されたE-Tokyo Festival2024にユアスタンドが出展。自宅に設置するEV充電器とお得な運用スタイルを紹介してEV導入のメリットを最大限に引き出す方法を提案した。
◆スマートEV充電器とお得な電気プランを紹介
ユアスタンドは電気自動車(EV)充電器の導入、運用サービスを提供する企業だ。スペイン・Wallbox(ウォールボックス)社のEV充電器である「Pulsar Plus(パルサープラス)」の取り扱いも行っている。Pulsar Plusは世界各国(118カ国)ですでに利用され、累計販売台数100万台を超える世界基準の商品。スマートEV充電と呼ばれるスマホのアプリを使った充電の最適化も実現するなど、従来のEV充電器とは異なる先進の機能を備えたモデルでもある。
EV充電器、Wallbox「Pulsar Plus」は19.8×20.1cmとコンパクトなサイズが魅力。本体重量も2kgと軽量だ。ブースに訪れた人からは、「これが充電器なんですか? 小さいですね」という声が聞かれた。標準ケーブル長は5.5mと長く、取り回しがしやすいユアスタンドではPulsar Plusの販売のみならず、充電に用いる電気をお得に利用できる電気プラン選びのサポートも手がける。そんなEV充電器の魅力や設置してからの運用上のヒントなどをブースでは紹介。これからEVを導入しようと思っているユーザーに、EV充電をもっとお得に利用する方法をアドバイスする展示となった。
ブースには日産『アリア』が置かれ、自宅にEV充電器を置く理由やメリットさらにはEVに充電する際の電力会社との契約面までを細かく紹介した。さらに、EV初心者にはなかなかわかりづらいEV充電のあれやこれやをもっとわかりやすく説明したのが、同ブースで開催されたトークショー「竹岡圭が突撃! EV充電のおさえたいツボ ~楽しく、お得に、スマートに!~」だ。ネーミングの通り、ナビゲーターをモータージャーナリストの竹岡圭さんが務め、色々なEV充電に関する疑問にユアスタンド 戸建て・DR事業部のデニス・チアさんが答えるトーク形式で進められた。
ユアスタンドブースでは日産『アリア』やWallbox社製のスマートEV充電器「Pulsar Plus」を展示し、自宅充電の大切さや電気料金プランと組み合わせてお得に充電する方法などを紹介した◆スマホのキャリアや料金プランを選ぶのと同じ
トークショーのオープニングでは同日開催されていたフォーミュラEの話題にも触れ、EVの加速力やEVならではの魅力に言及。日本でのますますの普及を願いつつ本題に入っていった。
トークショー「竹岡圭が突撃! EV充電のおさえたいツボ ~楽しく、お得に、スマートに!~」まずは“EV充電は家でするもの”といったテーマが提示される。
竹岡圭さん(以下敬称略):EVの充電を自宅ですることを提唱されているのですが、その理由について教えてもらえますか?
デニス・チアさん(以下敬称略):EVの充電は世界的に見ると8~9割は自宅または職場で行っています。自宅での充電は普通充電で、外出先での急速充電に比べて料金的にもバッテリーへの負荷の面でも有利なんです。
竹岡確かに、スマホの充電って普通はお家に帰ったときにしますものね。外出先で急速受電するのはイレギュラーな場合だと思いますが、EV充電もそれと同じということですね。
デニスそれに、自宅で充電すると充電料金が安く抑えられるのもメリットです。例えば月に800km走行することを想定すると、ガソリン車の場合は1万2800円かかりますが、EVだと電気代が4800円です。さらにPulsar Plusを使った「スマート充電」を利用すれば3000円にまで抑えられるんです。
竹岡ガソリン車の約4分の1のコストになるんですね、それはすごくお得! でも、「スマート充電」とはいったいどんな仕組みでEV充電をリーズナブルにしてくれるんですか?
電気代が安い時間帯のみにスマート充電した場合、ガソリン車に比べてコストを4分の1に抑えることができるここで、デニスさんが紹介したスマートEV充電の仕組みについて、その概要とポイントをまとめてみる。そもそもスマートEV充電とはPulsar Plusの機能で、スマホのアプリを使って充電の管理をする仕組みだ。ポイントになるのは、電力プランごとに時間帯によって電気料金が異なる点(電力会社や契約によって異なる)。例えば夜中の電気料金が割安になるケースもあれば、逆に昼間がリーズナブルに設定されている契約もある。それを自分のライフスタイルに合わせて選んで、電気料金の安い時間帯に合わせてEV充電を自動的に行うのがスマートEV充電だ。これらの管理は専用アプリが行ってくれるのも便利な点。
例えばウィークデイは電車通勤でクルマには乗らず週末のみクルマを利用するというユーザーには、昼間の料金が特に安い契約をおすすめしている。また昼間は通勤も含めてクルマに乗るユーザーには、夜間料金の安い契約プランが有利だという。このように、自宅にEV充電器を設置することで、出先の急速充電器よりも電気料金を安くできるのが基本にあり、さらに電力会社との契約を見直すことで、さらにEV充電の料金を安くできるというのだ。
また、Pulsar Plusは決まった出力の充電器ではなく、1.2kW~8kWをアプリを使ってコントロールできるのも特徴。自宅の充電環境や家庭用の電力需要に合わせて充電の電力を選べるのもこのモデルならではの良いところだ。
竹岡それってスマホのキャリアを選んだり、料金プランを選ぶのと同じですね! でも自分に一番合ってるお得なプランを選ぶのはスマホでも大変ですが、それをEV充電ではユアスタンドがアドバイスしてくれるってことなんですね。
デニス家で充電することの次に大切なのが電力会社との契約の見直しなので、それをサポートしていくのも当社の役割なんです。
◆気になるEV充電のあれこれ
続いては質問コーナー。EV充電にまつわるいくつかの素朴な疑問が、竹岡さんから投げかけられた。
モータージャーナリストの竹岡圭さん竹岡充電器を設置してからクルマを乗り換えることもあると思うのですが、どんなEVでも充電は可能なんですか?
デニスPulsar Plusは世界118カ国で利用されているので、輸入車への対応も充実しています。テスラにもアダプターを用いて充電することが可能ですし、ほぼすべてのEVに充電できます。
竹岡自宅で充電すると、家電と一緒に電力を使うことになりますが、ブレーカーが落ちてしまうことはないんですか?
デニス使用するアンペア数を電力会社との契約を変更して大きくすることが必要ですが、パワーメーターと呼ばれる機器を取り付ければ、家庭用の電力消費を監視した上でEV充電をコントロールしてブレーカーが落ちないようにすることも可能です。
竹岡充電器は屋外に設置するので“充電泥棒”を心配される方もいると思うのですが、大丈夫なのでしょうか?
デニスPulsar Plusはアプリを使って“施錠”できます。勝手に充電されてしまうことはないので安心です。
竹岡定期点検は必要ですか? 使っていて困った時はどうしたらいいでしょう?
デニス定期点検や日常的なメンテナンスは必要ありません。わからないことや困ったことがあったらユアスタンドがサポートしますので、お問い合わせください。
ユアスタンド 戸建て・DR事業部のデニス・チアさんこれまで、EVは出先にある急速充電器を使って充電することが重要と考えていた潜在ユーザーも多いだろうが、実はEV充電において世界的なスタンダードは“家で充電”することだ。手軽で高機能なユアスタンドの扱うWallbox Pulsar Plusを使って充電すればEV充電の費用を抑えられ、電力会社との契約を見直すことでさらにお得に充電できることがわかった。EV充電のコストを最適化してムダなくEVに乗ることができれば、より楽しいカーライフを送れるはず。そのためには充電器と電気料金プラン選びが大切なのだ。
Wallbox「Pulsar Plus」の詳細はこちら鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。