中国の小鵬汽車(XPENG、シャオペン)は、EVミニバン『X9』のロングレンジ仕様「Max」に、一充電での航続が最大610kmの「610ロングレンジMax」を追加した。

X9はシャオペン初の純電動MPVで、今年1月の発売以来、純電動大型MPV市場で月間販売台数トップを獲得。発売から8か月で1万5000台以上を販売した。その中でもMax版の比率は73%に達し、自動運転機能の搭載率は99%と高い。

今回の新型モデルは、ユーザーからの「610km走行可能なMax版が欲しい」という強い要望に応えたもの。中国自動車業界初となるAI自動運転機能搭載の家族向け純電動大型MPVを、38万元(約806万円)以下の価格で販売する。

X9は5つの全シーン製品力を備え、ユーザーの航続距離、安全性、操作性、空間、知能化への要求に応えている。全グレード標準装備の各機能に加え、610ロングレンジMaxは22の世界初、23のクラス最先端技術を搭載。245以上の快適性と先進技術を標準装備している。

シャオペンX9の「610ロングレンジMax」

AI自動運転機能では、世界初のAIシステムを搭載。これまで9回の大規模アップデートを重ね、今回の5.3.0版では端末間AI大規模モデルの支援により、開放道路での自由な走行、ETCの簡単な通過、Uターンや車線変更のスムーズな実行を実現。通勤や旅行時のストレス軽減に貢献する。

また、X9は全グレードに800V高電圧SiC炭化ケイ素プラットフォームと800V XPower駆動システムを標準装備。10分の充電で300km走行可能な急速充電性能と、同クラストップレベルの低消費電力を実現している。

安全性能では、業界初の前後一体型アルミ製ボディ構造を採用。車体のねじり剛性は4万6000N・m/degに達し、潜水艦級の安全性を実現した、と自負する。国内外の複数の5つ星安全認証を獲得している。

空間面では、同クラス唯一のワンタッチ電動マジックストレージ機能を搭載。7人乗りから4人乗りへの瞬時の変換が可能だ。また、10.8Lの冷温庫や5つの温度帯調整のエアコンシステム、21.4インチのリアスクリーンなど、実用的な装備も充実している。

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