細い路地でのすれ違いや自宅での車庫入れの時も、自分の手足のような感覚で自在にクルマを操れるのは、コンパクトカーの魅力のひとつ。そこで、ハンドリングいう要素にこだわって松田秀士氏が選ぶコンパクトカーを三台ご紹介する。
※本稿は2024年4月のものです
文/松田秀士、写真/平野 学、NISSAN、HONDA ほか
初出:『ベストカー』2024年5月10日号
■松田秀士氏が選ぶハンドリング自慢三台
●第1位:日産 ノート
2位3位はガソリンエンジンベースだが1位に選んだノートは最近マイチェンが施されたモデル。実は本誌取材でまる一日300km近く走った。走り出してすぐに感じたのが「ノートって、こんなによかったっけ?」。
まず高速道路を走っても室内の静粛性が高い。で、よく観察してみるとボディ、特にフロアの振動感が少ない。ノイズは振動だからこのあたりがしっかり対策されている。それゆえボディの剛性が高く、直進安定性と重要な初期操舵の応答感が過敏過ぎず緩慢でもない。
初期操舵から切り足し、それに伴うロール感がとてもスムーズで、コーナリング中の路面外乱にもフラつかずピッチングもない。4WDはリアもモーターなわけでアクセルONの蹴り出し感もあり前後重量バランスのよさもハンドリングを後押ししている。
●第2位:スズキ スイフト
ノート(1350kg)に対してスイフトはこのボディで950kgという圧倒的な軽さがハンドリングのアドバンテージだ。とにかく軽快だがサスに躍動感があり楽しい。スイフトもやはりボディ剛性が進化している。
●第3位:ホンダ フリード
フリードはまもなくフルモデルチェンジだが、背の高いミニバンながら高速コーナリングが得意。リアの安定感があり、なおかつ切り足しもしっかりしている。なんと言っても所有しているからよくわかる。
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