老舗パーツメーカー・ヤマモトレーシングのCB1300SFといえば、古いレースファン、カスタムファンなら2003/2005年に同社が鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦したレーシングマシンを思い起こすかもしれない。4月7日に千葉・袖ヶ浦フォレストレースウェイ で開かれたWITH ME主催のCB FUN MEETING 2024の会場にはそのヤマモトレーシングが出展、ブースには新作パーツ満載のCB1300SFカスタムが展示されていた。その詳細をお伝えしよう。

  文/Webikeプラス  

センターアップマフラーのためにワンオフパーツを多数製作!?

 

 

 「実はそんなに難しいテーマなどありません。サーキットで遊べる、カスタム感のあるバイクが作りたかったんです」と笑うのは、代表の山本 聖さん。

 聞けば、2022年の大阪モーターサイクルショーに展示するためにカスタムがスタート。特徴的なマフラーは当初、テールカウル上面に穴を開け上方排気としていたものを改め、現在は写真の通り一般的なセンターアップのレイアウトを採るが、サイレンサーを2本出しとしたことで、いかにもカスタムバイクらしい外観を得るに至った。先のテールカウル上面の穴は塞がずにアルミ製ネットを貼ってカウル内が覗き込めるようにしたのも、山本さんの“遊び心”が垣間見える部分だ。

 

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そして話題の中心とすべきはそのマフラーで、エキゾーストパイプは4-2-1-2のレイアウト。
「ウチはマフラー屋ですから、このCB1300SFでもなによりマフラーが優先。エキゾーストパイプを通すためにリヤショックも右側にオフセットさせています(※編注・もちろんここもワンオフ製作だ)。余計なフリクションをかけないように、本来ならリヤショックは車軸に対して平行に配置すべきなのは分かっていますが、ショー用バイクとしてまずは組み上げるのが優先でした(笑)。どんな乗り味になるかはこれからです」と山本さん。

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 そしてもうひとつの注目は、こちらもワンオフのスペシャルというアルミ削り出しボディのオリジナルインジェクションだ。

 「鈴鹿8耐参戦時あるいは当時、CB1300SFやZRX1200DAEG用に市販したスロットルボディキット(廃番品)はミクニ製Φ46mmでした。オーバーサイズなのは分かっていましたが、これは当時ミクニさんから仕入れることができたから。今はそれができなくなって、自社で作るしかない。それなら、と適正サイズで作り直したんです。サブコンはスペシャルエージェントのネゴシエーターで制御します。セッティングやデータ取りはこれから」(同)。

 

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以外もエンジン内部や耐久仕様のフューエルタンク、ビッグラジエーターとカスタムポイントの興味は尽きない。
「エンジンはまだノーマルのまま。ただし、弊社で販売している6速クロスミッションは組み込んでいます。CBR1000RR・SC57のラジエーターやアルミタンクなどは鈴鹿8耐で使ったものか、あるいは予備パーツだったもの。前後ホイールは軽量なCBR1000RR・SC77で、ブレーキまわりもSC77を使っています。なにせ、弊社のガレージに転がっていたものからカスタムに使えそうなものを見繕って組み合わせている状態ですから(笑)。ここらへんは“ノリ”ということで勘弁してください」

 このイベントを終えてからは、いよいよ実走セッティングをスタートするいうヤマモトレーシングCB1300SF。まずはHSR九州で開催されるサンデーレースイベント“鉄馬”への参戦が目標というから、その実走する姿を見るのが今から楽しみだ。

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もう1台のCB400SFは質実剛健。通勤仕様!

 

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 もう1台、CB FUN MEETING 2024でヤマモトレーシングのブースに展示されていたのはCB400SF Revoベースのデモバイク。こちらは山本さんがアシとして日常使いしながら、新製品のアイデアを練っているというバイクだ。先のCB1300SFとは対比的に、純正然とした姿を保ちながら同社製品を織り込む手法の渋めのカスタムが印象的だった。

 

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鈴鹿8耐参戦時を彷彿させる!ヤマモトレーシングのシン・CB1300SFカスタム ギャラリーへ (15枚)

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/motorcycle/369434/

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