現在、50代以上のおじさんたちが若い頃、1980年代から1990年代前半にかけて、デートカーブームとが巻き起こっていた。その中心にいたのは3代目ホンダプレリュードだった。そして、今、なんとプレリュードが復活するという。当時の話を入れ込みながら、新型プレリュードについて紹介していこう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、ホンダ
■女の子にモテるためにローンで買ったリトラの2代目プレリュード
現在、50代のおじさんたちが20代の頃、デートカーブームがあった。1980年代中盤から1990年代前半まで、プレリュードやセリカXX、S13シルビアなどのスペシャリティカーをはじめ、ソアラやマークII三兄弟(マークII、クレスタ―、チェイサーといったハイソカーもブームとなっていた。
特に1982年11月に発売された2代目プレリュードは、低いボンネットフードに、リトラクタブルヘッドライトと日本車離れしたデザインの2ドアスペシャルティカーで女の子に大人気だった。その時代に若者だった筆者も実感したのが、プレリュードに乗っているだけで、女にモテる、そんな時代だったのだ。
ロクに大学の授業に出ず、バイト代を貯めて買った友人は、憧れの2代目プレリュードを買った。4輪アンチロックブレーキが付いているXXグレードである。価格は171万8000円。若者の間では、バイト代を貯めてなんとなくローン(親ローン含む)を組んで60回ローンで購入……という買い方も多かった。
プレリュードを語るとき、よく出てくる「スケベレバー」。これは助手席のリクライニングレバーが、窓側ではなく運転席側の側面に取り付けられていたことから名付けられたもので、女の子といい雰囲気になって、男がレバーで背もたれを倒して……。
1987年4月に登場した3代目はキープコンセプトながら、よりスマートに洗練されていたが、やはり2代目よりはインパクトは薄かった。3代目プレリュードは量産乗用車では世界初の機械式4WSもウリで、後輪切れ角は、前輪舵角が小さいときには同位相に動作し、一定以上舵角が大きくなると逆位相方向に変化する特性になっていて、小回り性能は抜群、逆に切れすぎちゃって少々やりすぎ感があった。
■プレリュードが現代に復活! 発売は2025年後半
そして、実に24年ぶりに、プレリュードが復活する! 2023年秋のジャパンモビリティショーに出展された、プレリュードコンセプトを見て歓喜した方も多かっただろう。すでに販促プロジェクトチームが立ち上がるなど、2025年の発売に向けての動きが本格的に始まっているという情報も入ってきており、発売は確実!
パワーユニットの詳細は明らかにされていないが、エンジンで発電し、モーターでの駆動を主体としたe:HEVを搭載するだろう。エンジン排気量はシビック、新型アコードと同じ直4、2Lのe:HEVになりそうだが、「従来のものよりもスポーティなフィールになる」という開発スタッフの証言もあり、さらに進化したものとなりそうだ。
駆動方式はFFで2+2の4シーター。つまり、歴代プレリュードの伝統をそのまま引き継ぐクルマとなっており、そこに現代の技術をどう上乗せしてくるかが注目ポイント。
GR86やBRZとは違い、令和のデートカーとして、大人のスペシャリティクーペというキャラクターになるだろう。予想価格は420万〜450万円、発売は2025年後半くらいになるだろう。
■新型プレリュード予想スペック
・全長:4300mm
・全幅:1790mm
・全高:1300mm
・ホイールベース:2575mm
・パワーユニット:直4、2L、HEV
・エンジン最高出力/最大トルク:155ps/19.0kgm
・モーター最高出力:210ps
・駆動方式:FF
・トランスミッション:電気式無段変速機
・予想価格:420万〜450万円
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