フォーミュラEと国際自動車連盟(FIA)は4月25日、0-60mph(0-92km/h)加速1.82秒の実力を持つ次世代のオールエレクトリックレーシングカー『GEN3 Evo』を発表した。

モナコのアルベール2世殿下のプライベートカーコレクションで披露されたこのマシンは、技術的アップグレードを多数取り入れ、フォーミュラE世界選手権の来シーズン(シーズン11)でデビューする予定だ。

GEN3 Evoは、フォーミュラEとFIAの専門家によって開発された最新エディションだ。現行のF1マシンより30%速く、現行のGEN3マシンよりも36%速い加速を実現。シーズン11では、全てのパワートレインが新たに承認され、メーカーとそのカスタマーチームはGEN3から得たノウハウを新型車に導入できる。

GEN3 Evoは、FIA規格のシングルシーター・レーシングカーとして最速の加速性能を誇り、モナコサーキットの予選ラップを約2秒短縮するなど、性能向上が見込まれる。全輪駆動(AWD)を採用し、加速とコントロールの性能を高めている。またハンコック・イオン・タイヤは、全天候型に最適化され、グリップ力が5~10%向上している。GEN3 Evoの最高速度は320km/h、回生ブレーキ能力600kWを実現した。

フォーミュラEのジェフ・ドッズCEOは、「GEN3 Evoは、持続可能な形で達成されるイノベーションとハイパフォーマンスへの献身を体現するものだ」とコメントし、このマシンがレースのスリルをさらに高めると期待している。

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