若い世代の人たちにとって「キャンバストップ」は耳慣れない言葉かもしれない。フェスティバやミニカ、マーチ、スターレットなどコンパクトカーに用意され、当時の若者に大人気だった。しかし、最近ではサンルーフとともに絶滅危惧種の装備の1つになってしまった。そこで、今、デリカミニやヤリスクロスなどに復活させてはいかがだろうか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部
■解放感抜群のキャンバストップだが操作が面倒くさい?
キャンバストップと聞いて、まず思い浮かぶのがフェスティバキャンバストップだ。1986年12月、マツダのオートラマ店から発売されたフェスティバは、可愛らしいスタイルに、スイッチ1つで手軽にオープンドライブが楽しめる電動キャンバストップを組み合わせて大ヒットした。
そもそもキャンバストップとはなにか? キャンバストップが初めて採用された国産車は、1959年に発売されたスバル360コンバーチブル。ピラーとルーフを囲む部分だけで、ボディ剛性を確保でき、かつ軽量化できるのでうってつけだった。
そして、フェスティバキャンバストップのヒットで、コンパクトカーではキャンバストップの採用が進んでいった。軽自動車は、1986年4月に三菱ミニカオープントップが登場。布製ルーフは手動で丸めてルーフ後端にまとめる形状だった。
その後、マーチやスターレットなどにも追加されたが、2002年に登場した2代目マツダデミオのCozyに採用されて以降、国産車ではあまり目にしなくなった。
■軽自動車やコンパクトSUVに復活させてほしい!
キャンバストップは帆布を巻きあげた姿は可愛らしく、サンルーフとはどこか違う雰囲気を持っているのだが、布の天井ということもあり、防犯対策の面から衰退していったのかもしれない。
残念ながら、キャンバストップは今の日本車には用意されていない。ルノートゥインゴにも用意されていたが2023年を持って生産を終了。
なんとも寂しいかぎりだが、デリカミニ、それこそムーヴキャンバスなどにキャンバストップを装着すれば、家族みんなでオープンエアが楽しめていいのではないだろうか。またヤリスクロス、ライズ&ロッキーなどのコンパクトSUVにもいい。ぜひキャンバストップを復活させてほしい!
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。