自動車メーカーの中でも個性派揃いのクルマを作るマツダ。オープンスポーツのロードスターを始め、FRラージモデルのSUVやロータリーEVなどクルマ好きが喜ぶクルマを数多く輩出した。そこで今回は「自動車総裁選」と題して、マツダから選りすぐりの4車種を選出して、その中から総裁となるクルマを選んでいく。
※本稿は2024年9月のものです
文:片岡英明、松田秀士、渡辺陽一郎/写真:マツダ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年10月26日号
■片岡英明氏の選評
トヨタとの連合体制を明快に打ち出した。だが、独自性を強調し、ロータリーの電動化に続いて新時代のエンジン開発についても発表している。期待の大型新人、CX-80もベールを脱いだ。
が、日本のファンが期待しているのは庶民派のマツダ2とジャストサイズのCX-5後継の新顔だ。現行のCX-5もコスパのよさが光るが、今マツダらしさをリードする存在はロードスターだろう。
■松田秀士氏の選評
やはりロードスターは総裁候補である。前後ダブルウィッシュボーン(マルチリンク含む)サス、タイロッド前引き、身の丈に合ったエンジン出力は政策をまとめるうえで重要な要素。これらにより圧倒的なバランスのよさを実現している。
また、MX-30 R-EVでは封印してきたロータリーを採算抜きで開発して投入するなど、改革を主軸に党運営を行っており、支持層を飽きさせない。
■渡辺陽一郎氏の選評
CX-5が総裁にふさわしい。現行型も発売から約8年を経過するが、今でもマツダ車では販売が絶好調だ。価格も割安で人気が高く、コスパがいいから経済政策も優れている。
その一方で、初代モデルの発売から35年の歴史があるロードスターも総裁候補だ。世界的にも少数派のコンパクトスポーツカーとあって、確かなコンセプトによる政策実行力と対ライバルの政策が優秀だ。
■決定! 総裁は……マツダ ロードスター
優れたコンセプトなどの政策実行力で高い評価を得たロードスターが見事、総裁に選ばれた。副総裁は根強い人気で党を長年支えてきているCX-5だ。
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