2015年の東京モーターショーで初披露されたトヨタのコンセプトカー『S-FR』の開発計画が、再始動したという。かつて市販化秒読みと噂されながら凍結されたこのプロジェクトが、令和の時代に復活する可能性が高まっているらしい。

ベストカー5月26日号(発行:講談社ビーシー/講談社)では、S-FRの情報をスクープしている。S-FRは、モーターショーに登場すると多くのクルマ好きを魅了した小柄なスポーツカーで、実現すれば「令和のヨタハチ」と呼ばれることも予想される。

S-FRは、車を運転する楽しさを教えてくれる、トヨタのライトウェイトスポーツの系譜を継承を意図したスポーツカーだ。「自分の意のままにクルマが反応し、日常使いの中でもクルマとの対話ができる、そんな楽しさをエントリーモデルに追い求めたコンセプトモデル」と、当時の資料にはある。

コンパクトなボディ(全長3990mm×全幅1695mm×全高1320)は軽量化を実現し、軽快な走りが期待できた。スポーツカーとしてだけではなく、人と車との距離を近づけるエントリーモデルならではのシンプルな構成を開発陣は意図した。

運転感覚では、車から返ってくる挙動を感じてコントロールできるFR(フロントエンジン・リヤドライブ)独自の「Fun to Drive」を追求したという。エンジンをフロントミッドシップに搭載したFRレイアウトを採用し、最適な重量配分と独立懸架のサスペンションで優れたコーナリング性能を実現したそうだ。軽快なドライビングを実現するために、6速MTを搭載。

トヨタ S-FR

デザインでは、ロングノーズとワイドスタンスというスポーツカーとしての骨格を追求した。丸みを帯びたスタイルは親しみやすさの表現だ。シンプル&モダンに仕上げられたインテリアと合わせて「親しみやすいシンプルさ」と「走りの予感」を両立したデザインをねらった。

『ベストカー』5月26日号には、レーシングドライバーの土屋圭市氏が登場し、トヨタの歴史を彩る名車たちをドライブする様子が紹介されている。70スープラ、初代ソアラ、セリカXXといったネオクラシックカーが集結した。さらに、「意外と売れているクルマ売れていないクルマ」を、ジャーナリストの渡辺陽一郎氏が分析している。


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『ベストカー』5月26日号
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