ハイブリッドとFCEVの2モデルを用意して、2023年11月より販売が開始されたクラウンセダン。実は車名に「クラウンセダン」が付けられたのは、街中で見かけるタクシーや商用車などで使われていることが多かったモデルだった!!
文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部
■コンフォート/クラウンコンフォートの兄弟車として歩み始めた人生
2023年11月に発売となった新型クラウンセダン。言うまでもなくクラウンの4ドアセダンモデルということになるが、トヨタが正式にクラウンセダンと名付けたモデルをリリースするのは、2017年いっぱいまで生産していたモデル以来、およそ6年振りということになる。
ではそのクラウンセダンとはどのようなモデルだったかというと、2001年8月に登場したもので、コンフォート/クラウンコンフォートと兄弟車関係になるものだった。
先代クラウンセダンはタクシーやハイヤー、社用車といったビジネスカーとして使われることが主だったが、5ナンバーサイズに直列6気筒エンジンを搭載したFRとなっており、今見るとクラシカルなルックスを含め、非常に魅力的に思えてくるではないか。
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■マイルドハイブリッド仕様を用意して時代をリード
コンフォート/クラウンコンフォートと兄弟車関係にありながらも、クラウンの名前に恥じないように上級車種として登場したクラウンセダンは、カラードバンパーやメッキドアハンドルなど、上級指向の強い装備を備えていた。
エンジンはタクシー向けのLPG仕様こそ4気筒だったが、ガソリンモデルには直列6気筒2.0Lの1G-FE型が搭載され、古き良きフォーマルセダンの風格を漂わせていたのだ。
そして2002年10月には、コンフォート/クラウンコンフォートにはラインナップされないマイルドハイブリッド仕様が追加された。
これは1G-FE型エンジンに補機駆動用ベルトによりエンジンと連結した発電機を兼用する小型モーターを搭載し、電圧36Vの駆動用バッテリーと組み合わせるもので、車両停止時にはエンジンを自動停止。モーターで車両発進させるとともにエンジンを始動させるというものだった。
モーターは3kW/56N・mと小型なものだったが、燃料を多く消費する発進時にアシストすることで燃費性能を改善し、カタログ燃費は通常の1G-FE型搭載モデルの+1.6km/Lとなる13.0km/Lの燃費を実現していた。
あくまでマイルドハイブリッドであるため、ストロングハイブリッドのように大幅な燃費向上は見込めなかったが、当時のビジネスユーザーが環境に配慮していることをアピールするには十分の存在となっており、官公庁を中心にそれなりの台数がリリースされたようだ。
マイルドハイブリッド仕様は2008年4月をもって生産が終了し、同時に純ガソリンモデルも終売。その後はLPGモデルのみのラインナップとなっているため、自家用車としてねらうのであれば、これ以前のものがオススメだ。
現在、中古車としてのクラウンセダンは総額50万円台~130万円台と幅広くなっているが、過走行なものでも法人オーナーで定期的なメンテナンスがなされていた個体も多い。
そもそもタクシー/ハイヤーとして数十万km走ることを前提に作られたモデルがベースであるため、距離よりも現車の状態を優先したほうがよさそうだ。
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