登場から丸3年を経過したランドクルーザー300。納車待ちの列は、次第に短くなってはいるものの、まだまだオーダー再開できる状態にはない、超人気車だ。一部改良が伝えられているが、その改良日程がどんどんと後ろ倒しになっている。改良発表は、増産枠はいつ出てくるのか、気になるランクル300の最新スケジュールを独自取材で入手した。

文・ジョー城ヶ崎/写真・トヨタ

※本企画に掲載する情報は、メーカーからもたらされたものではなく、筆者が独自に調査し、執筆したものです。

■正常進化と追加注文はいつ行われるのか

型式指定申請問題の影響により2024年末に予定していたランクル300の一部改良が遅れている

 前回は、2024年末に一部改良を迎えるとお伝えしたのだが、この日程が大幅に遅れている。延期からの延期は、もはやランクルでは当たり前のことなので、驚きはしないのだが、ランクルの注文・納車を待ちわびるユーザーからすれば、ヤキモキすることこの上ないだろう。

 延期の理由は、世間を騒がせた型式指定申請問題ということなのだが、なかなかに釈然としない。トヨタディーラーに届いた延期の通知も、これまたハッキリとしないものなのだ。

 さて、気になる一部改良の延期日程だが、現在のところ「少なくとも2025年3月頃までは延期とする」という文言が鎮座する。大目に見たらどこまで延期になるのか、まったくもって先行き不透明という状況になった。

 こうした表現をトヨタは多用するので、慣れてはいる。筆者の経験と、過去の傾向からすると、「2025年3月頃まで延期する」は、「2024年度中はランクルの改良はしません」と同義のはずだ。ランクル300の改良は、来年度へ持ち越しとなるだろう。

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■改良と増産枠は一緒に動いていないかも

改良が延期になったことで年内は現在の仕様で行く可能性が高い。その影響から24年末に生産枠を確保できるかもしれないのだ

 一部改良スケジュールが後ろ倒しになったことで、追加注文枠の動きも見えなくなってしまった。改良と同時に、注文枠の解放となるはずだったのに、いつになればランクル300を注文できる日が来るのだろうか。

 改良日程と同様に、来年度まで注文書は持ち越しかと思っていたのだが、一部ディーラーの話では「現行型の生産を継続する形になるので、もしかするとオーダー枠が24年末に出てくるかもしれない」というのだ。

 というのも、改良時期の遅れや当面の延期は、他車種でも発生している。こうした車種のいくつかでは、24年12月にかけて、追加オーダー枠が与えられる予定になっているというのである。ここにランクル300も入ってくるかはまだ分からないが、可能性はゼロではないとのこと。

 ランクルを注文したいのならば、年末まではディーラー周囲の動きを注視しておいた方が良いだろう。

 またもフワフワしだしたランドクルーザーの周辺情報。クルマのように、しっかりガッシリ、そしてドッシリと構えていて欲しいものなのだが。なかなかどうして、ランクルの情報には、いつも振り回されてばかりだ。

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