フィアットは11月25日、日本にも導入されている『デュカト』のEV版『Eデュカト』改良新型の生産を、イタリアのアテッサ工場で開始したと発表した。
デュカトは欧州のLCV市場で強い存在感を示しており、セグメント内で11.2%のシェアを獲得。特にイタリアでは、大型バンセグメントで24%という圧倒的なシェアを誇る。フランスでは同セグメント2位、ポーランド、スペイン、ポルトガルでも上位に位置している。
さらに、キャンピングカー需要を含むレクリエーショナルビークル(RV)セグメントでは、欧州市場の70%がデュカトをベースとしており、絶対的なリーダーの地位を確立している。ドイツの専門誌『Promobil』の読者投票では、16年連続で「ベストキャンパーベースビークル・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど、その評価は高い。
Eデュカトは、フィアットが独自に開発した110kWhの第2世代バッテリーを搭載し、WLTPサイクルで最大424kmというクラストップクラスの航続距離を実現している。これにより、ゼロエミッションでありながら、エンジン車と同じ信頼性、性能、汎用性を損なうことなく、商用車フリートに環境に優しいソリューションを提供する。
長距離走行能力、急速充電オプション、多様な構成が可能な設計により、物流からサービス業まで幅広い産業に対応できる。ゼロエミッション車への需要が高まる中、フィアットは商用セクターの電動化移行におけるリーダーとしての地位を確立しつつある、としている。
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