日米欧の自動車メーカー各社が苦戦を強いられている中で、中国最大手の比亜迪(BYD)の躍進が止まらないようだ。トヨタ自動車や独フォルクスワーゲン(VW)、米ゼネラル・モーターズ(GM)が、2024年7~9月の新車販売で軒並み前年同期を下回った一方で、BYDが6位に急浮上、初めて米ビッグ3の一角を崩したという。
11月30日付けの日経朝刊が「BYD、世界販売6位、7~9月、フォード超え、中国1強鮮明」との見出しで報じていた。それによると、記事は世界自動車販売を自動車メーカーの発表や調査会社マークラインズのデータをベースに集計。その結果、BYDは前年同期比38%増の113万台と6位に浮上し、四半期ベースで初めて100万台を超えたという。
米フォード・モーターはほぼ横ばいの109万台で7位に後退。5位のステランティスは20%減の114万台でBYDとの差はわずか1万台だったという。「BYDは中南米や東南アジアの販売が堅調に伸び、10~12月に世界トップ5に入るのは確実な情勢だ」とも伝えている。
そのBYDは、日本市場でも低価格帯の電気自動車(EV)を相次いで投入し、「現在30店ほどだが100店以上を目標」(東福寺厚樹・BYDオートジャパン社長)に、全国各地に正規ディーラーを展開中。11月末には高級輸入車のヤナセやVWなどのショールームが並ぶ激戦区の東京・世田谷の環状8号線沿いにも新たにオープンするなど攻勢を仕掛けており、目が離せない存在になりつつある。
2024年12月2日付
●プラごみ条約交渉持ち越し、議長方針、生産規制反対根強く (朝日・1面)
●首相乗った車先導車に接触、鳥取、けが人なし (朝日・27面)
●社説、温室ガスの削減目標=脱炭素への野心が足りぬ、危険運転の要件見直し=法律に市民感覚の反映を (毎日・5面)
●東名飲酒事故25年犠牲姉妹へ風船飛ばす、悪質運転なくなって(東京・20面)
●損保中小の参入促進、不祥事受け「寡占」抑制、金融庁 (日経・1面)
●資本騒乱、膨張アクティビスト「よろい」失う日本企業、本丸・トヨタ系も標的 (日経・1面)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。