イタリアのIVECO BUS(イヴェコバス)は12月3日、フランスのリヨンで開幕したAutocar Expoにおいて、新型電気バス『CROSSWAY ELEC』を発表した。
IVECO BUSは欧州におけるゼロエミッション・モビリティの普及に強くコミットしており、今回のCROSSWAY ELECの発表により、同社の電気バスラインナップをさらに拡充する。新型モデルは、学校や都市間輸送における移動の脱炭素化ニーズに対応することを目的としている。
CROSSWAY ELECは、CROSSWAYシリーズの優れた特長とイヴェコバスの電気モビリティソリューションの利点を組み合わせている。電気パワートレインは既存の電気バスと同一であり、すでにCROSSWAYモデルを保有している事業者にとって、日常的な管理が容易になるという利点がある。
新型モデルは12mと13mの2バージョンが用意され、3~6個のバッテリーパックを選択可能。これにより、顧客の特定のニーズや1日の走行距離に応じて柔軟に対応できる。3または4パック構成では、荷物スペースに影響を与えることなく、屋根に2個、後部コンパートメントに1~2個のバッテリーを搭載できる。1日200km以下の走行が多い学校向けの用途に特に適しているという。
IVECOの新型電気バス「CROSSWAY ELEC」6パック構成の場合、CROSSWAY ELECは総エネルギー貯蔵容量415kWhを実現し、450~500kmの走行が可能となる。これらのバッテリーは、FPT Industrialが組み立てた最新世代のNMCバッテリーで、エネルギー密度と充電能力において優れた性能を発揮する。
新型CROSSWAY ELECは、12mモデルで最大57人、13mモデルで最大63人(後部に5席含む)の乗客を収容可能。4バッテリー搭載の13mモデルでは、最大6.2立法mの荷物コンパートメント容量と3立法mの室内荷物ラックを採用する。
290kWのSIEMENS Elfa電気モーター(トルク3000Nm)を搭載し、デポでのCCS Combo 2ソケットによる充電が可能。運転手はダッシュボードで充電状態を確認できる。
CROSSWAY ELECは、チェコ共和国のヴィソケ・ミトにある工場で生産される予定だ。リヨンで展示されるモデルは13m長のCROSSWAY ELECで、屋根と後部コンパートメントに4つのバッテリーパックを搭載し、61人の乗客を収容可能となっている。
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