ポルシェジャパンは12月6日、『911』シリーズの高性能モデル『911 GT3』の改良新型の予約受注を開始した。価格は2814万円からとなっている。

改良新型911 GT3は、空力性能の向上と軽量化に重点を置いて開発された。フロントとリアのデザインをシャープに変更し、エアロダイナミクスを改善している。フロントディフューザーの輪郭変更、スポイラーリップの形状改良、アンダーボディのフィンの改良により、ダウンフォースを増加させた。

サスペンションでは、ダブルウィッシュボーンのフロントアクスルに専用開発のティアドロップ型トレーリングアームを採用。高速走行時のダウンフォース増加とブレーキ冷却の改善に寄与している。また、ピッチング(アンチダイブ)を低減し、高速からのブレーキング時でもダウンフォースバランスが保たれるよう設計されている。

ポルシェ 911GT3 改良新型

軽量化設計にもこだわり、新型アルミホイールやリチウムイオンバッテリーの採用により、最も軽量な仕様では車重1420kgを実現した。これは従来モデルからさらに軽量化されている。

パワートレインは、4.0リットル自然吸気エンジンを搭載。厳しい排気ガス基準に適合しつつ375kW(510ps)の出力を継続している。トランスミッションは7速PDKと6速マニュアルが選択可能で、最終減速比は8%短縮され、加速性能が向上している。PDK仕様車は0-100km/h加速3.4秒、最高速度311km/hを実現している。

改良新型911 GT3は、サーキット走行を念頭に置きながらも、公道での使用にも適した高性能スポーツカーとして進化を遂げている。

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