2022年の日本デビューから約2年が経過し、いまだ本格的な改良なしのマツダ CX-60。マツダ肝いりのクルマだったにもかかわらず、今なお厳しい状況が続く。一番に期待したいのは乗り心地の改善だが、今後はどうなっていくのだろうか!?
※本稿は2024年10月のものです
文:国沢光宏/写真:小林岳夫、マツダ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年11月26日号
■波紋を呼んだカタい乗り心地は大幅改善!?
本来ならマツダの将来を担う存在として登場したCX-60ではあるが、直近の販売台数を見ると「TOP50に入るか入らないか」で低迷している。
あまり知られていないことながら、売れゆきが伸び悩む原因とされる「バリカタ」(博多ラーメン風の表現です)の乗り心地や、ギクシャクする新開発トルコンなし8速ATの変速ショックはランニングチェンジで大幅改善されているそうな。
さらに! 間もなくCX-80で得た開発の知見など導入したマイナーチェンジを行うという。
別記事で紹介したCX-80の乗り心地と言えば、積極的に「素晴らしい!」というレベルにこそ届いていないものの、このクラスでいえば「標準」といったところ。変速ショックは「超滑らか」じゃないが、スポーティと言い換えれば納得できるレベルであった。
ネガティブな部分さえカバーできたのなら、231ps/51.0kgmを発生する3.3L直列6気筒ディーゼルのパワーはかなり魅力的だ。インテリアだって上質。
それでいて4WDモデルでも400万円を切る価格とくれば、充分な商品力があると思う。となれば残る課題は、やっぱりブランドイメージ作りですね!
●マツダ CX-60 価格
・2.5ガソリン:322万3000~426万8000円
・3.3ディーゼルターボ:353万6500~485万6500円
・2.5PHEV:609万9500~646万2500円
・3.3ディーゼルターボ+M-HEV:530万7500~567万500円
記事リンク
前の記事圧倒的!! 登場から9年の[ロードスター]がイチバン! 魅力度が2番目のマツダ車とは
次の記事新型CX-5ハイブリッド確定!! しかもマツダ製だゾ
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。