メルセデスベンツは5月6日、新型オープンカー『CLE カブリオレ』の高性能モデル、メルセデスAMG『CLE 53 4MATIC+カブリオレ』(Mercedes-AMG CLE 53 4MATIC+ Cabriolet)を欧州で発表した。ソフトトップを採用する4シーター車だ。
直噴3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンに、電動化技術として、「ISG」(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)、48Vのマイルドハイブリッドシステム、電動ターボを組み合わせた。加速時には、モーターによる駆動アシストやターボによる過給を行い、変速を素早く行うためにモーターを制御するなど、電気システムをハイパフォーマンスモデルのさらなる性能向上に積極的に利用する。直列6気筒エンジンとこれらのシステムの組み合わせにより、大排気量の自然吸気エンジンのようなスムーズでリニアな加速感や、高回転域までの伸びやかな回転フィールを楽しむことができるという。
ISGは、エンジンと9速の「AMGスピードシフトTCT 9G」の間に配置された電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ねている。このモーターと48V電気システムにより、ハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、リチウムイオンバッテリーに畜電する。エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と、力強い加速を実現した。48Vまで高められた電気システムにより、動力のアシストに充分な出力を得ることができる。
また、改良された電動ターボを採用することで、ブースト圧が0.4バールから1.5バールに増加した。改良された電動ターボは、より長い時間、ほぼ連続的に作動させることができるようになった。ドライバーはとくに中速域で、この効果を実感できるという。ターボチャージャーも大型化されており、より高いピーク性能を発揮できるようになっている。
この結果、最大出力は449hp/5800~6100rpm、最大トルクは57.1kgm/2200~5000rpmを獲得した。ブースト時には、ISGのモーターが最大で23hpのパワーと20.9kgmのトルクを瞬時に引き出し、加速時などにエンジンをアシストする。可変トルク配分を行うパフォーマンス志向の四輪駆動システム、「AMGパフォーマンス4MATIC+」を採用した。
動力性能は、0~100km/h加速が4.2 秒、最高速が250km/h(リミッター作動)。オプションの「AMGドライバーズパッケージ」では、速度リミッターを270km/hに引き上げることができる。
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