いよいよ明日5月9日から3日間、「パシフィコ横浜」でトラックの祭典「ジャパントラックショー2024」が開催されます。

 開会が待ちきれなくて、(事務局に許可を頂いて)ひと足お先に会場をのぞいてきたのですが、まさに搬入作業の真っ最中。展示車両も続々と会場に到着し、否が応にも開会気分が盛り上がってまいりました!

文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部

ジャパントラックショーの裏方さんたちの仕事ぶり

7日時点の設営風景。まだまだ展示車両の搬入はこれから

 「ジャパントラックショー2024」の会場となる「パシフィコ横浜」のA・B・C・Dの全ホールでは、すでに墨出しも終わり、各出展者のブースの区画割が終わっています。

 ちなみに展示会の墨出しとは、会場レイアウトに基づいて、会場内にテープなどで各小間の区画割をする作業のこと。展示会では一番最初に行なう基本の作業になります。

 墨出しされた区画にはそれぞれ出展者名を記した紙が貼られ、出展者さんはもとより、これから作業をする職人さんたちの道しるべになります。

 すでに色とりどりのパンチカーペットを敷き詰めている区画もあり、その上に養生用のポリフィルムが貼られています。

 ちなみに展示会の設営の仕事は、パネルの設営、トラスの設営、電気工事、内装、経師・表具などなど、いわゆるショーの裏方としてたくさんの職人さん達が携わっています。

 前回は、「パシフィコ横浜」が借りられる期間が限られていたため、搬入や設営に充てられる時間が開会前日の1日だけでしたが、今回は2日間取れたので、いつもより余裕がありそう。

 それでもジャパントラックショーは、この搬入や設営に用いられる時間は他の展示会に比べ比較的短時間で済むと言われています。

 れは展示物に「足」があるから……。つまり、展示物の大半がトラックなので、そのまま自走してくればいいし、ショーで使う備品や用品も荷台に積んでくればいいわけです。

 これが特に顕著なのがジャパントラックショーの閉幕後の搬出風景で、それこそ会場に「蛍の光」が流れてから2~3時間で、会場はあらかたきれいに片付いてしまいます。

目指すは「パシフィコ横浜」、大物も続々登場

こちらは出品車両の搬入風景。トレーラの搬入が徐々に始まっていた

 今回の「ジャパントラックショー2024」の出展規模は、出展者数155社/563小間。もちろん、その出展者の車両がいちどきに「パシフィコ横浜」に押しかけたら会場内は大混乱となるので、交通整理が必要。

 そこが事務局の腕の見せどころで、そのため事務局は事前に出展者に出品車両の区分(トレーラ、大型車、中型車、小型車など)と台数、全長×全幅×全高などを事前に提出してもらい、また設営する造作物や搬入口からの距離なども勘案し、綿密な搬入計画を立てています。

 基本的に他ブースの支障となるような長大なトレーラや大型の作業車を先に入れて位置決めしてもらっているようです。また凝った造作物を設営するところも早めに位置決めするようです。

 しかし毎回思うのは、皆さんトラックの運転が上手いということ。もちろん出品車両を傷つけるわけにはいかないし、造作物を壊したりしたら大変なことになりますが、「パシフィコ横浜」の搬入口はそれほど広いといえず、取り回しのスペースも狭いのに、ピタリと定位置に着くのはなかなか見応えがあります。これは来場者のいないもう1つのジャパントラックショーと言えるかもしれません。

 それにしてもジャパントラックショーの雰囲気は独特ですね。顔見知りの出展者さんと会うたびに「いよいよ始まりますね」「バタバタでしたけど何とか間に合いそうです」と交わす挨拶も、いつもながらではあるものの、やはり気持ちの昂ぶりを感じさせます。

 「ジャパントラックショー2024」はいよいよ明日5月9日(木)から5月11日(土)まで。「パシフィコ横浜」で10:00~18:00(土曜日は17:00)の開催。

 間違いなく見どころは盛りだくさん、2年に一度のトラックの祭典、ぜひぜひ行きましょう!

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