メロウが運営するモビリティビジネス・プラットフォーム「SHOP STOP」は5月9日、大学でのキッチンカー導入数が増加していることを明らかにした。2024年4月には197台と過去最多の導入台数を記録し、2022年4月の62台から約3倍に増加した。
新型コロナウイルス感染症の影響が緩和され、対面授業が再開されたことで、大学内でのキッチンカーの需要が急増しているのがその理由だ。メロウが展開するSHOP STOPはこの需要増に応えるため、大学内でのキッチンカーの数を増やし続けている。メロウによると、多くの大学は昼食時の混雑を緩和し、食事の選択肢を広げるためにキッチンカーを導入しているそうだ。
また、一部の大学は行政により避難所に指定されており、メロウは行政との連携を強化し、災害時にキッチンカーでの炊き出しを実施するニーズに応える方針だ。今年は、令和6年能登半島地震をはじめ、何度も震災が発生している。そのような時期に備えるためには、備蓄だけでなく、複数の対策が必要だ。
SHOP STOPでは、平時から大学、オフィス街、住宅エリア、公共空間等でショップ・モビリティによるサービスを提供するプラットフォームを構築し運営している。その基盤を活用した「フードトラック駆けつけ隊」は、過去の災害対応において迅速なサービスにより評価を得たそうだ。
キッチンカーは調理人と一緒に食材や機材を運び、出店場所やメニューを柔軟に変更できるため、災害時の活躍が期待される。しかしメロウは、災害時のみに限定されたキッチンカーの活用は、出店事業者や利用者にとってリスクを伴うため、平常時からの出店基盤の確立が不可欠だという。メロウは今後もキッチンカーの普及と活用を推進していく方針だ。
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