マツダの誇るスポーツカー、RX-7はもはや庶民が手を出せる価格ではないが、その後継車であるRX-8の中古車は比較的相場がこなれている。エンジン車としてのロータリーが姿を消す前に、一度味わうのも悪くないんじゃなかろうか!

文/写真:ベストカーWeb編集部

■前期型なら6MTでも30万円から!

2003年に登場した4ドアスポーツRX-8(前期型)

 スポーツカーの中古車相場が爆上がりし、最近では手頃な値段でマニュアルのFR車を手に入れることが難しい。そんな中、比較的こなれた価格が注目を集めているのが、マツダRX-8だ。

 RX-8はRX-7の後継ロータリースポーツとして、2003年に誕生した。コンパクトなキャビンで4ドアを実現するため、フリースタイルドアという観音開きを採用し、サイドポートを持つ自然吸気ロータリーエンジンを搭載した意欲作だった。

 その中古車相場だが、2003~2008年までの前期型6MTなら、30万円台から存在する。2008年以降の後期型となると90万円程度が底値となる。

■狙いは後期型のタイプRSか?

後期型のタイプRSは装備面が充実していてオススメ

 とはいえ手荒に乗られることも多いスポーツカーだから、安さだけで選ぶといいことはない。RX-8やロータリーエンジンの経験豊富なショップで、納得する個体を探してもらうのがいいだろう。車両を100万円+αで手に入れて、メンテ代にもう100万円を見込んでおくといった考え方が大切だ。

 狙い目グレードだが、最高出力こそダウンしたものの(250ps>235ps)、オイルフィルター位置やウォーターポンプ、ミッションなどが変更された後期型のタイプRSがオススメ。後期型の最終期に出た2000台限定のスピリットRは相場がバカ高なので敬遠したい。

 購入にあたっては試乗が必須だが、RX-7のようなトップエンドのパワー感はそもそも意図されていない。高速道路よりもワインディングをキビキビ走るようなクルマといえる。燃費はお世辞にもよいとはいえない点も肝に銘じておきたい。

 MX-30で復活したロータリーだが、メインエンジンとして復活する見込みは低い。一時代を築いたロータリーを味わうのは、いまのうちかもしれない。

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