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27日、笑顔で会見場に訪れた蓮舫議員。「小池都政をリセットする」と話し、都知事選への出馬を表明しました。専門家は、電撃出馬のウラには2つの思惑があると指摘します。

■蓮舫氏「小池都政をリセット」都知事選出馬へ

東京都知事選に出馬を表明 立憲民主党 蓮舫参院議員
「小池都政をリセットするために、私は立ちます」 この記事の写真は10枚

トレードマークの白いスーツで会見場に姿を見せた、立憲民主党の蓮舫参議院議員(56)。東京都知事選挙に立候補することを表明しました。

立憲民主党 蓮舫参院議員
「国民の声ははっきりしています。裏金議員、政治とカネの自民党、この自民党政治の延命に手を貸す小池都政をリセットしてほしい。その先頭に立つのが、私の使命だと感じています」

会見では、小池都政を痛烈に批判しました。

立憲民主党 蓮舫参院議員
「『7つのゼロ公約』どこにいったんでしょうか。介護離職、残業、都道の電柱、多摩格差、満員電車、どれもゼロにはなっていません」
「自分を見せることは大変お上手です。でも小池都知事はこの8年間、伏魔殿と言った都議会自民党、あるいは自民党、ブラックボックスと言った都庁をどう変えたのでしょうか」

8年前、小池都知事が就任して間もない頃、当時、民進党の代表だった蓮舫議員は、その小池都知事を表敬訪問しこう話していました。

民進党 蓮舫代表(2016年当時)
「いつも光ってますよ」
「本当に小池知事の様々に向き合っているもの、その姿を見ると力をいただいています」

8年前、小池都知事と連携を確認しエールを送っていた蓮舫議員。しかし、27日は対決姿勢を鮮明しました。

立憲民主党 蓮舫参院議員
「8年前、自民党の国会議員でありながら、都議会自民党を伏魔殿とか、都庁のブラックボックスを壊すと言い都知事に立候補した小池さん。私から見てもまぶしくてかっこよかった。でもこの8年間の彼女の功績、実績はどうでしょうか」

「驚いたのは、萩生田自民党東京都連会長のおひざ元の八王子市長選挙、あるいは政治とカネで(議員が)逮捕された江東区の区長選挙、この2つとも小池都知事は自民党の候補者を応援しました」

「自民党返り。8年前の自分の公約よりも自民党と二人三脚。私はこの矛盾についていけません。変わり身の早さに私はついていけません。反自民党政治、非小池都政。私は東京都知事選にこの姿勢で臨みたいと思います」

「反自民党政治、非小池都政でオール東京の皆さんに支援していただきたい」とする蓮舫議員は、今回、無所属で出馬します。

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■蓮舫氏 “電撃出馬” 2つの思惑

■蓮舫氏 “電撃出馬” 2つの思惑

ジャーナリストの後藤謙次さんは、今回の電撃出馬についてこうみています。

ジャーナリスト 後藤謙次氏
「立憲民主党の中ではずっと“蓮舫擁立問題”がくすぶってましたけども、きっかけが今回はあったと思います。一つは小池百合子現都知事を巡る、いわゆる学歴詐称問題が再燃をしていて、これまでの無敵の小池百合子ではないと」 「プラス、きのう(26日)の静岡県知事選挙で(野党が推薦した)鈴木康友さんが大勝したと。自民党全体に対する国民の不信、自民党に逆風が吹き始めていると。ここは立憲民主党が次の政権を目指すためにも、大きな勝負をかけるタイミングだという判断を蓮舫さんがしたんだと思う」 「これまで小池さんが圧倒的に強かったのは、圧倒的な知名度があったということなんですが、蓮舫さんもそれに勝るとも劣らない知名度を持っているわけですから 、知名度対決では十分対抗できる」

一方、現職の小池都知事も3選を目指して立候補する方針を固め、29日の都議会で出馬を表明する方向で調整しています。

今回、自民党は独自候補を擁立せず、その小池都知事の支援にまわる方向で調整しています。

立憲民主党 蓮舫参院議員
「私は都知事をやりたいと強く思っています。この8年間をリセットしなければいけないと思っています。自民党政治を終わらせなければいけないと思っています」 ジャーナリスト 後藤謙次氏
「蓮舫さん個人の政治家とすれば、やや参議院の中では行き詰りと、これ以上大きく飛躍できるというところがあまり見えてきていないと。仮に(都知事)選挙に失敗したとしても、衆議院選挙もあれば、来年の7月に参議院選挙も出てくるという点では、このチャンスにかけるメリットはあるんだなと判断をしたんだと思います」

6月20日に告示され、7月7日に投開票となる都知事選には、これまでに諸派や無所属で20人以上が出馬を表明しています。

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