立憲民主党の蓮舫参議院議員(56)が、7月7日投開票の東京都知事選挙への出馬を表明しました。
勝負服の白いスーツを身にまとい、会見場に現れました。
立憲民主党・蓮舫参院議員:「反自民党政治・非小池都政。私は東京都知事選に、この姿勢で臨みたいと思います。小池都政をリセットする夏。そんな東京都知事選挙に臨みたいと思います。この8年間の彼女の功績・実績はどうでしょうか。7つのゼロ公約、どこにいったんでしょうか。介護離職・残業・都道の電柱・多摩格差・満員電車、どれもゼロにはなっていません。いまは、小池都知事から公約ゼロの声は聞こえません。その代わりに、突然、思いついたかのような政策ばかりが、私には印象に残っています」
批判の矛先は、自民党との関係にも向けられました。
立憲民主党・蓮舫参院議員:「3選出馬するのであれば“自民党返り”。自民党と一緒に行動していることをなんと説明するのか」
2016年、自民党の体質を批判して、誕生したのが小池都政です。
小池百合子候補(当時):「誰が、どこで何を決めているかわからないようなブラックボックスがあって、その結果として、都民と遠いところで、何かが決まってしまう。そのことがずっと続いている」
しかし、いまは、関係修復が進んでいます。
立憲民主党・蓮舫参院議員:「自民党と二人三脚、私は、この矛盾についていけません。こうした変わり身の速さに私はついていけません。裏金議員、政治とカネの自民党。自民党政治の延命に手を貸す小池都政をリセットしてほしい。その先頭に立つのが、私の使命だと感じています」
高い知名度と得票力を誇る蓮舫氏の名前は、これまでも都知事選のたびに取り沙汰されてきました。
蓮舫氏に近い議員:「コロナ禍だった4年前は、情勢調査の結果『いまじゃない』となった。それ以来、出馬の意思はあった。2週間ほど前から『補選と知事選、両方勝利したら環境が整う』という話をしていた」
26日の目黒区の都議補選では、小池知事が支援した自民候補を破って、立憲候補が勝利。与野党対決となった静岡県知事選でも、野党系候補が、自民党が推薦した候補を破りました。
出馬を決断したのは、大勢が決した27日夜遅くだったといいます。
立憲民主党・蓮舫参院議員:「最後の一押しというか、判断する一つの材料ではあるが、野党候補を選んでくれたのは、いまの自民党政治に対する強い怒りの声があるんだと思う。その声に私は反響している」
一方、小池知事は、すでに3選に向けて立候補の意思を固めていて、29日の都議会で正式表明するとみられています。
都民ファーストの会関係者:「蓮舫氏サイドは、裏金問題で自民党と戦いたいけど、候補者を立てていないので、小池知事にレッテル貼りをしてたたいているのだろう。それが都知事選でやることなのか疑問に感じる」
小池知事を支えるのは、自身が特別顧問を務める都民ファ―スト。裏金問題で逆風にある自民は、独自候補は擁立せず、支援に回る方向で調整しています。さらに、小池知事との関係が良好な公明も支援するとみられています。対する蓮舫氏は、無所属として出馬し、立憲や共産が支援する見通しです。
立憲民主党・手塚仁雄都連幹事長:「私は、機は熟してきたと思う。皆さんが声を上げたこと、蓮舫さんも意気に感じて、本当にもんどり打って悩みながら、力強い決断をしてくれたと思う」
共産党・小池晃書記局長:「最強最良の候補者を決めることをできた。大変、うれしく思っている。私もできること何でもやろうと。車の運転以外は全部やろうと、運転免許持ってないもので」
ただ、立憲の支持母体である連合は、共産との“野党共闘”に否定的な立場とみられています。
立憲民主党・蓮舫参院議員:「(Q.野党共闘に対する考えは)信頼関係は、もちろん大事にしていきたい。反自民党政治・非小池都政のオール東京。そこに共鳴する一人でも多くの支援をいただきたい」
具体的な公約については「日を改めて伝える」としています。
都知事選には、これまでに諸派や無所属など、20人以上が出馬を表明しています。
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