雪の中で熟成させた「雪中貯蔵酒」が秋田県羽後町で完成し、27日に蔵出しされた。
羽後町田代で酒店を営む菅原弘助さんは、雪国ならではの資源を活用し、雪室の中で熟成させた「雪中貯蔵酒」をつくっている。
その歴史は30年。2024年は、2月下旬から3月上旬にかけて新酒など計1330本を雪室に入れた。
雪室の中の気温は0度で、湿度は100%。3カ月以上かけて酒を熟成させる。
冬場は例年より雪が少なかったものの3月上旬にまとまった雪が降り、無事に雪室を作ることができた。
貯蔵された酒は27日、近所の人などに見守られながら蔵出しされた。
地域の人:
「濃く辛口で飲みやすい」
蔵出しされた酒は、豊かな香りに加え切れ味が良く、飲み応えがあるのが特徴。
菅原酒店・菅原弘助さん:
「雪が育んだ酒というのをかみしめながら、楽しく飲んでもらいたい」
雪中貯蔵酒の蔵出しは8月まで続き、菅原さんの店で販売される。
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