島原市安中地区の水無川沿いにある梅林は、梅の名所として知られていましたが、33年前の雲仙・普賢岳の噴火災害でいったんはなくなりました。

その後、地域の住民が中心となって植樹を続けた結果、今ではおよそ600本の梅の木を楽しめる梅林となり、地区の復興の象徴となっています。

29日は、地元の小学校の3年生、60人が梅の実を収穫し、児童たちは、地区の住民から指導を受けながら枝になった実を摘んでいました。

収穫した梅の実の一部は、地区の女性グループのメンバーが梅干しにして、ことし9月ごろ、給食で児童たちに提供するということです。

児童たちは「甘い匂いがする」とか「梅干しにして食べたい」などと話していました。

収穫を指導した安中地区の女性グループの川本まなみ会長は「地区の住民にとって安中梅林は復興のシンボルだ。梅の収穫を通して噴火災害や復興のことを子どもたちにも知ってもらいたい」と話していました。

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