「北総の小江戸」と呼ばれ、歴史的建造物が建ち並ぶ千葉県香取市の「佐原の町並み」の一角に今年3月、「金蜜(きんみつ)堂」は芋パフェ専門店としてオープンした。市内でサツマイモのブランド化に取り組む石田湧大(ゆうだい)さん(31)がオーナーで、自社ブランド「金蜜芋」をふんだんに使ったメニューが並ぶ。
パフェは「金蜜芋の城パフェ」(税込み3000円、要予約)、「金蜜芋のパフェ」(同2000円)、「金蜜芋のミニパフェ」(同1000円)の3種類。開発に当たっては千葉市で人気パフェ専門店を営む宮副天良氏の監修を受けた。
琥珀(こはく)色に輝き、最高糖度が75度に達する濃厚な金蜜芋を中心に、ほうじ茶のジュレやナッツ類など、さまざまな食材が入っており、部位によって違った食感が楽しめる。見た目の迫力に圧倒されがちだが、自然な甘さで、最後まで深い味わいが続く。天日干しの塩も添えられており、甘さを一層引き立てるのに役立っている。
食事としては、金蜜芋を使ったグラタン(同1200円)とニョッキ(同1500円)がある。他にはフィナンシェ、ケーキ、プリンなども用意しており、焼き芋や干し芋は土産として購入できる。
店は大正時代に建てられた畳店の蔵を改装したもので、大正ロマンを感じさせる。座席は60席あり、小野川沿いの散策後に立ち寄るのもお勧めだ。農業との兼ね合いで週3日の営業となっているが、石田さんは「年間約1万人をもてなし、サツマイモの可能性を伝えたい」と話す。【近藤卓資】
芋パフェ専門店「金蜜堂」
千葉県香取市佐原イ3403の8。JR佐原駅から徒歩10分▽午前10時~午後5時▽金土日の週3日営業▽070・7638・0301。
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