警察官2人がクマに襲われた秋田県鹿角市の山林で31日朝、箱わなに成獣1頭が入っているのを猟友会が発見し駆除した。今後、個体の特定に向けて分析が進められる見通し。

鹿角市によると、31日午前5時45分ごろ、十和田大湯の山林に市が設置した箱わなに、体長約1.1メートルの雌の成獣1頭が入っているのを地元の猟友会が確認した。

この山林では、山菜採りで遭難した男性の遺体を搬送しようとした警察官2人がクマに襲われて大けがをし、その後、周辺で親子とみられるクマ2頭が目撃されている。

男性の遺体には、大型の動物にかまれ、爪で引っかかれた傷があり、死因は失血死とみられている。

また、衣服には動物の毛が付着していて、県がクマのものかどうかを調べている。

市によると、クマはすでに駆除され、胃の中には何も確認されず、警察官を襲ったクマかどうかは現時点で分かっていない。

市は、駆除したクマの肉や毛を県に提出する方針で、県がDNA鑑定などで個体の特定を進めるものとみられている。

市は、箱わなを引き続き設置するとともに、周辺に絶対に立ち入らないよう注意を呼びかけている。

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