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「心変わり」ということなんでしょうか?
政治資金規正法の改正案について、自民党は公明党の主張をほぼ「丸のみ」する形で決着しました。

「岸田総理の本音」は?

■岸田総理 “丸のみ”戦略 舞台裏

政治資金規正法 改正案をめぐって、岸田総理が「丸のみ」にもみえる戦略に出ました。
5月31日、公明党の山口代表と、日本維新の会の馬場代表と、相次いで会談。

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公明党の山口代表には、政治資金パーティー券の購入者の公開基準額について、自民案の10万円超から公明案の5万円超に引き下げる方針を伝えたほか、政策活動費については使い道をチェックするための第三者機関を設置する方針を示しました。

公明党 山口代表
「公明党の従来の主張に沿って」
「ギリギリの場面で総理の決断が示されたと」 政治部 官邸キャップ 千々岩森生
「パーティー券の公開基準額がさがると、購入者は自分の名前が出るのを嫌がりますので、これまで(現行の)20万円を購入していた人は、今後は5万円しか買わなくなると」
「議員からすると、収入が4分の1に激減するというわけなんですね」
「会場費とか食費を考慮すると、10万円(自民案)と5万円(公明案)は大違いだと」
「5万円になるくらいなら採算がとれないから、パーティーはやめるとそんな声すら漏れ聞こえてきます」

一方、日本維新の会の馬場代表とは、政策活動費について、領収書などを10年後に公開すること。
また、旧文通費について、その使い道の公開と未使用分の国庫返納を義務づける立法措置を講じることで合意しました。

日本維新の会 馬場代表
「ブラックボックスだと言われてきた政策活動費が、我々の主張を受けて100%丸のみするということは、私は非常に大きな前進であると」

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■「10年後ののり弁を食べたいですか」立憲民主党 泉代表

■「10年後ののり弁を食べたいですか」立憲民主党 泉代表

公明案と維新案を、ほぼ丸呑みした岸田総理。
その一方、政治資金パーティーの全面禁止を主張する立憲民主党には、党首会談の声をかけませんでした。

立憲民主党 泉代表
「パーティー券購入の公開基準が 10万か 5万か とか、随分と小さな小さな微に入り細に入りというところで、改革の雰囲気を出すか出さないかという話に矮小化されているとすれば、これはとんでもない本論からのすり替え」
「政策活動費を10年後に公開という話がありますよね」
「10年後ののり弁を食べたいですか、皆さん」
「いま使われているお金の適正かどうかということを問わねばならない時に、歴史の検証をしたいんですかと」

政治資金規正法 改正案は、公明党と日本維新の会の賛成を得て、成立する見通しとなりました。

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■岸田総理 なぜ“丸のみ”戦略?

■岸田総理 なぜ“丸のみ”戦略?

自民党 中堅議員
「あまりにも公明党がかたくなってしまって、総理としては追い込まれた末の決断なんじゃないか」
「自民党が改革を進めるべきなのに、その主導権すら握れなかった」 政治部 官邸キャップ 千々岩森生
「ここ数日、公明党が自民党案に賛成する動きを見せたことで、批判の矛先が公明党に向きかけていたと」
「世論や支持者の強い反発を気にして、公明党が態度を硬化させたことで、岸田総理が結果として譲歩を余儀なくされたと」
「ただ、維新案までのんだということで、今後 自民党の中から岸田総理を突き上げる声も出てくる可能性があります」


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