親が気付かない間に自宅を出て車道に飛び出しそうになっている2歳の男の子を助けたのは、小学6年の男子児童でした。日頃から「人を助ける意識」を持っていたことが機転のきいた行動につながりました。
新潟東警察署が感謝状を贈ったのは、新潟市東区の東山の下小学校6年・佐藤蒼亜くんです。
【佐藤蒼亜くん】
「自分がやったことが、そんなにもすごいんだなと思った」
大きな感謝状をうれしそうに抱える蒼亜くん。
5月15日の出来事でした。蒼亜くんが午後2時半ごろ学校から帰宅し、再び遊びに出かけようと歩いていたとき…
【杉山萌奈アナウンサー】
「新潟市東区の非常に交通量が多いこの通り。2歳の男の子が車道に出て車にひかれそうになっているところを腕をつかみ引き寄せ、安全を確保したということです」
2歳の男の子が横断歩道や信号機がない場所から車道へ出ようとしていたというのです。
【佐藤蒼亜くん】
「『危ないからこっちにおいで』と言って、手を引っ張りながら誘導して『お母さんはどこ?迷子?』とかそういうことを聞いた」
安全な場所まで移動し男の子と話をしたと言いますが…
【佐藤蒼亜くん】
「『大丈夫?』と聞いた。(Q.そしたら何と?)まだ、言葉が分からないのか分からないけど、特にしゃべらなかった」
会話はできませんでしたが、1人でいたことから迷子だと確信した蒼亜くんは「家を教えて」と伝えると男の子は歩き出し、5分ほど先の自宅まで付き添いました。
機転のきいた行動が取れた理由を聞いてみると…
【佐藤蒼亜くん】
「きょうだいがいっぱいいるから助けるのが当たり前だと思っていた」
7人きょうだいの2番目で、男の子と同じ2歳のきょうだいがいるという蒼亜くん。日頃から“助けることへの意識”を持っていたと言います。
一方で、迷子になった男の子は母親が気付かない間に自宅から出てしまったということで、警察は子どもが家にいるときは家の鍵をかけるよう呼びかけています。
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