6月4日は、宮崎の伝統野菜の一つ「佐土原ナスの日」です。
佐土原ナスの旬である「6月」と、一時、市場から姿を消した佐土原ナスが「4」粒の種から蘇ったことにちなんで今年3月に制定されました。
この記念日に合わせて宮崎市中央卸売市場で競りが行われました。
佐土原ナスは、江戸時代から宮崎市佐土原町周辺で栽培されていた宮崎の伝統野菜で、実が大きくてアクがなく、なめらかな口当たりが特徴です。
(今栖那菜記者)
「佐土原ナスの焼きナスをいただきます。みずみずしい!実がとても柔らかくておいしいです。」
宮崎市中央卸売市場では4日朝、「佐土原ナスの日」の制定を記念した競りが行われ、約700キロの佐土原ナスが取り引きされました。
佐土原ナスは、病気に弱く形が不揃いだったことなどから、1980年代に一度、市場から姿を消しました。
その後、2000年に県の農業試験場で保管していた種をまいたところ4粒が発芽。
2005年には宮崎市佐土原ナス研究会が発足し、現在は研究会に所属する11戸の農家が生産しています。
(宮崎市佐土原ナス研究会 斉藤弘一会長)
「最近天候にも恵まれまして今はとても品質がよい。おいしいものを食べて幸せになってほしい。愛情を込めて作っています。」
佐土原ナスの出荷は6月から9月頃までがピークで、年間約100トンの出荷を見込んでいるということです。
市場には、県産の野菜や果物などを全国に届ける「やお九州」の代表で、リンクコメンテーターの服部学さんの姿も…。佐土原ナスの魅力を教えてくれました。
(やお九州代表 服部学さん)
「生でも食べられるんですけど、焼いたらトロトロになるので、その食感の違いを確かめてほしいですね。日本の記念日になったので、まずは全国に、その後は世界に宮崎自慢の佐土原ナスになってほしいと思います。」
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