和歌山県白浜町のレジャー施設アドベンチャーワールドは7日、園内で飼育するアムールトラから2頭の赤ちゃんが誕生したと発表し、写真を公開した。
同園によると、2頭は5月19日に誕生した。母トラが育てる状況をカメラで確認していたが、6日目に育成状況を確認したところ2頭とも想定体重に達しておらず、1頭が低体温の状況だったために授乳量不足とスタッフが判断し、2頭とも人工保育に切り替えた。その後園の施設でスタッフが人工ミルクを与えている。7日時点の測定で、赤ちゃんの体重は2500グラムと1690グラムになっている。
2頭の一般公開はされておらず、同園では今後状況を見ながら2頭の雌雄判定を行い、公開の期日を決めたいとしている。
父親はドイツ・ハーゲンベック動物園生まれ(6歳)、母親は韓国のソウル大公園生まれ(6歳)。アムールトラの飼育担当の西崎正貴(まさたか)さん(34)は「アムールトラは絶滅危惧種で、繁殖・育成には注意深い観察が必要。今回のカップルは相性が良く、今後生まれてくる子どもたちも国内や世界に羽ばたいて命を紡いでいってほしいと願っています」とコメントした。
同園では1994年にアムールトラの飼育を開始して以来30年で今回を含め計8回の出産、18頭が誕生した。7日現在、今回の赤ちゃん2頭と両親以外にメス1頭を飼育している。【大澤孝二】
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