京都府民(20歳以上)の1日平均の食塩摂取量が10・9グラムだったことが、府の府民健康・栄養調査でわかった。2022年に実施され、今年3月に公表された。16年実施の前回調査より1グラム多く、19年の厚生労働省調査による全国平均と比べても0・8グラム多い。しょうゆを使う量の多さが目立っているという。
府民健康・栄養調査は22年11月、府内の20歳以上の男女7千人を対象に実施した。回収率は約52%。食塩摂取量は、しょうゆやソースなどを使う頻度や量を尋ねて推計した。
1日平均の食塩摂取量が、性別では男性11・8グラム、女性10・2グラムだった。年代別では男女とも70歳以上が最も高く、男性12・8グラム、女性11・4グラムだった。06年の府民全体平均は11・3グラムで、16年は9・9グラムまで減ったが、再び増えた。
府健康対策課によると、京都では1日あたりのしょうゆの摂取量が全国平均より多い。16年調査では全国平均の12・9グラムに対し、府内平均は14・4グラムだった。一方、みその摂取量は全国平均より少ないという。
同課の担当者は「和食文化の関係でしょうゆの使用量が多いという影響も考えられるが、食塩摂取量の多い理由ははっきりとは分からない」と話す。厚労省は過剰摂取が指摘される食塩の量を7グラムに減らす目標を掲げていて、府も減塩対策を進めていくという。(西崎啓太朗)
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