車の大量生産に必要な「型式指定」を巡る認証不正があった問題で、国土交通省は10日、道路運送車両法に基づき、マツダの本社(広島県府中町)に立ち入り検査に入った。
マツダでは、生産中だった「ロードスターRF」と「マツダ2」の2車種でエンジンの出力試験でエンジン制御ソフトの書き換えがあったほか、過去に生産していた3車種ではエアバッグの機能を確かめる衝突試験の車両に不正な加工をしていた。国交省は、基準適合性を確認するまで対象車種の出荷停止を指示している。
立ち入り検査では、品質を受け持つ関係者から話を聴いたり、試験記録を確認したりして、不正の事実関係を調べる。検査結果を踏まえ、行政処分の可能性についても検討するという。
国交省はこの日午前にホンダ本社にも立ち入り検査に入っており、これで不正が報告されたトヨタ、ヤマハ発動機、スズキを含む全5社に立ち入り検査に入った。(角詠之、興野優平)
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