岸田総理大臣に突き付けられた退陣要求。党内各所からこうした声、公然と上がり始めています。

■公然と…岸田総理に“退陣要求”

 逆風がやむ気配はありません。

共産党 山添拓参院議員
「少なくとも企業団体献金禁止は、これ世論調査で8割が求めています。裏金事件の当事者である自民党だけが、この企業団体献金にしがみ付いてるわけですね。それで国民が納得するとでもお思いですか総理」

岸田総理大臣
「企業団体献金について、これは禁止制限するのではなく、まずは政治資金の透明性を高めることが重要であると考えております」

 政治資金規正法の改正による信頼回復を目指すとする岸田総理。自民党内からは公然と批判の声が上がるようになっています。

■「けじめを」厳しい声が次々

 自民党本部が全国で進めている地方議員や党員との対話集会です。集会に参加した人からは…。

集会に参加した人
「重鎮の人たち、党の人たちね、しっかり責任取ってもらって。総理大臣の方もですね、やっぱり上に立つ人ですから、国民誰しもに分かるようなことをやってもらえれば違ってくると思いますね」

自民党 長野県連幹事長 西沢正隆県議
「やはり(党本部の)執行部を変えてほしいな、一新をしてほしいなと私、個人は思っています」
「(Q.党執行部の顔ぶれを刷新する方がいいというのは総理総裁も?)そうですね。私、個人の意見で。個人の意見でそういうふうに言わせていただきましたし」
「(Q.総理は退任すべき)そうですね、責任を取ってもらった方がいい。けじめをつけてもらった方がいいんじゃないか」

 もはや岸田総理のもとでは選挙を戦えないという訴えです。

 当の岸田総理。衆議院は解散せずに9月の総裁選で再選を目指す方向で検討しています。

■街の人は?今求める“総理像”

 ポスト岸田候補には「HKT」や「小石河陽子」と呼ばれる人たちの名前が挙がっていますが、そこで「あなたが次の総理に求めるもの」を街の人に聞いてみました。

年金暮らしをしている人(80代)
「(Q.次の総理に求めるものは?)クリーンな政治」

 やはり皆さん、「政治とカネ」の問題にうんざりなようで…。

年金暮らしをしている人
「お金に対して無頓着というのもおかしいが、きれいなお金の使い方ができる政治家」

ビル経営をしている人(60代)
「政治資金規正法だって“丸のみ”。公明党・維新(の主張)も“丸のみ”。ブレブレですよね」

 「総理としての信念を貫いてほしい」という思いも。

ビル経営をしている人
「(Q.一番、総理に求めるものは?)リーダーシップですね。(総理として)何がしたいのか」

主婦(40代)
「リーダーシップを発揮してもらって、国民が納得して、その政治家を応援できるような人に(総理に)なってもらいたい」

 そして相次いだのは世代交代を求める声です。

動物医療関係の仕事をしている人(20代)
「自分もゆくゆくは(子ども)がほしいので、少子化(対策)、そこをしっかりやってほしい。(総理は)20代に近い方がいいのかな。30から40代の方が(若者を)考えてくれると思う」

自営業をしている人(70代)
「(Q.どういった人に(総理に)なってほしい?)若い人、とにかく誰でもいいから若い人」
「(Q.どれくらいの?)やっぱり40代、30代でもいいけど。若い人じゃないとできないでしょう、思い切ったことが。強引にやってほしい」

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